見出し画像

An Artist 彫金ワークショップって何?

コーチとして、コーチングセッションを提供しながら、彫金というジュエリー制作の技法を応用して、<彫金ワークショップ>を2022年夏から開催しています。

このワークショップの大切なコンセプトに、An Artist があります。

アートやアーティストというと、ダヴィンチやゴッホやピカソ、岡本太郎など、芸術の巨匠のことであり、現代であれば、音大や美大を出て、専門的に芸術を学び、知識と技術の優れた人や、メディアに取り上げられるミュージシャンや現代アーティストであり、その作品だ、という印象はありませんか?同時に、専門知識もなく、大して絵画や彫刻の知識もない、一般的な人がアーティストやアートなんて語るのはおこがましく、滑稽だ。

こんな視点はありませんか?

確かに、上記の皆さんは間違いなくアーティストであり、アートを職業とする方々でしょう。私もそんな方に尊敬し、憧れの眼差しを持っています。

では、そんな素晴らしい方々しか、アーティストと言っちゃいけないでしょうか?アートを語っちゃいけないんでしょうか?

そんなわけないでしょ!と強く主張したいのです。

アートとよく比較され・混同されるのが「デザイン」です。デザインの業界を「アート」のように解釈している人もいると思います。これは全く別物だと言うことを先にお伝えします。

アートは作り手そのものであり、自分の想いや趣向を紙や粘土、金属などに作り込んでいきます。一方、デザインは "あるニーズ" を満たすためのものです。クライアントや顧客のニーズを満たすために作られます。デザインが商業的になれるのは、目的を見える化し、目的を満たすためにルールや規則にそって設計されるからです。逆を言えば、アートは、個人の表現なので商業に活かすことはとても難しいものです。

ジュエリー制作はデザインであり、彫金ワークショップはアートだ

デザインには、規則がありルールがあり、仕様があります。私がやっていた「彫金|ジュエリー制作」はジュエリーデザインです。0.1mm単位の設計図があり、極限までピカピカにする、傷一つないものを作るセオリーがあります。設計図通りに作られているかが肝であり、ここに大粒のダイアをつけて欲しいというクライアントの意向を無視して、小粒サファイアを5個留めた方がいい気がする!と勝手に変えたら、怒られます。

アートは、作りながら考え、こっちの方が今の私の感覚を表現できるかな〜と思い巡らせながら作ってOKです。だって「表現する」ですから、決まったルールはありません。

なので、<彫金ワークショップ>では、自分が作りたいものを設計図なしに、その場の手と心の感覚を頼りに作るので、アート作品を作る時間です。決してジュエリーデザインの場ではありません。

このように、個人のアート性を刺激して、自分の感性のバルブを全開にして、人が生まれながらに本来持っているアートな部分を形にしていく場を提供しています。


数字で見える応援が、日々の励みとなります。一瞬でも、あなたの人生に何かハッピーをお届けできたらこれほど嬉しいことはありません。