休場バトルロワイヤル
中日、朝乃山、不戦勝。
同期のライバル豊山、足を捻ったということだけれども、前日の貴景勝との一番はかなりヒヤヒヤした。何しろ勝った貴景勝が首を北野武ばりに傾げている。頸椎なのだから、縁起でもないが寝て起きたら起きなかったということが起きそうだと想像して怖かった。
その豊山が休むとなると、やはり無理を押しての帰路だったのだろう、明日対決があると思っていた朝乃山も、楽しみに見ている側も、気持ちをどこへ持っていくべきか、という中日だった。
24時間のうち17時半すぎにある一番を、どんなふうに待っているのか、どういう想いで土俵入りするのか、その出番をまつのか、考えると胸が痛い。
調子が狂う。
実際に戦って勝ったり負けたりするのと全然違うだろうなと。
他の力士も大好きで応援するものの、こっちの目つきまでぼんやりする。
土俵の上で不戦勝を呼び上げられるが、
なーーーんだろ。この時間は。
戦って欲しかった。それはライバル豊山のことも応援してるからだ。
相撲は激しい肉体と肉体のぶつかり合いだから。
だからどんな怪我も事故も起こる。
でもふんわり勝ち星に数えられると嬉しいとは思えない。
そもそも力士という人間の身体が心配だ。
十両以上9人が休場だって。
幕内力士の星がダルマだって。
減っていくだけなら、勝ちじゃなくてデスマッチじゃないか。
競技としての辛さは頭ではわかっているが、見てる側で申し訳ないが代わってやることはできない。
全員怪我をして欲しくない、みんな活躍しきって勝ったり負けたりしてくれなきゃお互いに困る。
今日は朝乃山平安でいられるだろうか。
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