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コロナ禍で日本からイギリスに帰国

父の死に際して、イギリスから日本に一時帰国していた。ショックで何もできない母を手伝い励まして、死後にしなければならない山積みの手続きを大半片付けて、イギリスに戻ってきた。

イギリス入国に必要なこと

日本は、イギリス政府が規定する黄色国。コロナの危険度に合わせ、各国、赤、青、黄色と区分されているのだ。黄色に区分されている国からの入国は、以下の準備が必要。

①入国の72時間以内に検査された陰性証明書
②イギリス入国後2回のPCR テストの予約(2日目と8日目)
③イギリス政府のウェブサイトであ「Public Health Passenger Locator Form」への記入。記入後に入手できるQRコードを提示する用意が必要。

まず、成田空港でチェックインの際に、この3点に確認をされた。その後、乗り換えのオランダアムステルダム空港でも、この3点の準備がされているか確認された。この準備がないと、次に進めないという感じであった。

イギリスの空港でのチェック

イギリスに到着して、念入りな検疫チェックがあると構えていたが、実際には、パスポートとビザをチェックしただけで、入国できた。準備していた、3点を一つもチェックしなかった。これは、いわゆる「ザル」なのではないかと不安になってしまうほど、すんなり入国できてしまった。

入国後の10日間の隔離生活

イギリス入国後の10日間は、隔離生活を強いられた。NHS(国民保健サービス)から毎日電話がかかってきて、隔離しなければいけないことと、2回PCRテストが必要なことを念押しされた。台本を読んでいるようで、毎日毎日、同じ電話内容を10日間聞く羽目になった。

PCRテストセンターの不備

私は、政府のウェブサイトにあったPCRテストセンターのリストから選んで予約を入れた。家に検査キットが送られて来て、それを送り返せば検査結果をメールで送ってくれるというもの。ただ、帰国後待てど暮らせどキットが届かない。NHSに問い合わせると、そのセンターへの苦情が増えていて、リストから削除するという。結局、キットは届かず、NHSが代わりの検査キットを無料で送ってくれた。今現在、そのセンターに返金の依頼をしている。

イギリス帰国で思ったこと

黄色国からの帰国にも関わらず、イギリスに入国するのが簡単すぎて、コロナウイルスの水際対策ができているのか不安になった。この体制だと、コロナウイルスが入ってくるのを止められない気がする。私は、帰国後、自分で気をつけて生活していたが、入国者の監視はほとんどされていないと言ってもいいと思う。NHSからの電話は毎日かかってくるが、それだけで、行動規制ができるとも思えない。コロナウイルスの拡散は防げないと思った。ただ、イギリスはワクチン接種が進んでいるから大ごとにはならないのかもしれない。

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