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おゆまるキーキャップ型を作った話

先日いつの間にか机にテンキーが生えていたのだが、そのまま会社用の静音キーボードが作りたくなったので、1週間位悩んでパーツを発注していた。作りたいキー配置はどう組み合わせたらちゃんとできるのかとか、どうしたらコスパ良く組めるのかとか、割と考えることが多い。

そんなこんなで、パーツとキーキャップのシリコンモールドを1万円くらいまとめてポチったところで気づいたのだが…発送元、例のコロナウイルスで大変そうな深センじゃん。しかもポチったの春節の時期。

パーツが届かないならキーキャップを作ればいい

これは当分届かないと思ったほうがいいな、というわけで軽い気持ちでキーキャップ製作を始めることにした。幸いUVライトとかジェルネイル用品があるので、レジンさえちょっと買い足せば大体レジンアクセサリとかの要領でできるはず。

でもキーキャップのシリコンモールドも深センから届くんだよね。困ったな…というわけで、型づくりから始めることになった。

キーキャップ型のつくりかた

型の作り方は調べてみたら安価なものだと100均で売っている、お湯で柔らかくなるおゆまるくんか、2種類の素材を混ぜると硬化するシリコン粘土というものがあるらしい。おゆまるくんは温めればまた柔らかくできて後戻りが可能なので、今回はそちらにした。用意した道具はこんな感じ。

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おゆまるくんを温めるのはドライヤーでやることにした。それとなんパターンか試作したいので、おゆまるくんは4つ買った。400円。使ったキーキャップは先日テンキーにはめたのと同じ、浅いタイプのキーだ。深いと軸部分の型とりが大変になるからだ。

とりあえずは試作。キートップと軸部分の上下に分けて型を作っていく。軸の部分は形が複雑なので、竹串でおゆまるくんを押し込む作業をできる限り行う。それなりに硬い素材なので、キーキャップと接していない部分がぐにょぐにょして平らにならない…

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まあいいや!レジンぶちこんどこ!というわけで軸に透明レジンを入れて硬化したあと、キーキャップ側にはホロも入れて固めた結果がこちら。

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はい、軸ずれと軸の気泡です。ついでにおゆまる側の歪みがくっきり出ている…おゆまるがUVライトの硬化熱で歪んでいくのはもちろん、軸側の型をなんとなーく上から被せているので、軸の位置が微妙にずれるんだね。

とはいえこれでもキーキャップ。外側のバリを削ってやれば一応使えなくはないし、キートップ側の手触りもしっかり再現できている。

試作品が4つできた

上から4パターンの試作型を作成。一番下は家族が作ったやつ。

①最初に作ったやつ。普通に上下型を作った。

②軸部分だけ①と同じように作り、型の底面の余分なおゆまるを取り除き正確に軸の位置を調整できるようにしたもの。キートップ側は①を使う。

③おゆまるにキーキャップを上から押し付けたもの。キートップ側からレジンを注ぐ構造。当然ながら取り外すときに型が歪むので毎回作り直しを想定。

④ドヤ顔で家族が作ったもの。上下わけてそれぞれ型を取ったらしい。

それぞれ結果は以下。

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下の方にクラゲが発生してる…レジン漏れてる…

それはともかく、一応どれもキーキャップのような形にはなった。一番まともな形ができたのは②。

とはいえこれも裏面は軸の位置がズレてたり、軸が気泡まみれで欠けてたりするのでちょっと実用はギリギリ。

とりあえず使ってみる

出来はともかくとして、折角作ったので先日組んだテンキーにはめてみる。手触りはもともとはめてた市販品とほぼ一緒で、見た目だけ違うので結構満足感がある。型製作は難しいものの、レジンを硬化するのはUVライトが短時間でやってくれるし、意外とお手軽で楽しい。

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後日別の色のレジンで作ったものも含めるとこんな感じ。当然ながら不透明に近づくほど硬化しづらくなるけど、色付きもかわいくていい。

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おゆまるくんの限界 そしてシリコンへ…

そんなこんなでおゆまるくんでのキーキャップ製作を数日ばかり楽しんだのだが、やはりおゆまるくんでは実用キーキャップは難しい。型自体が歪んでしまいやすいし、細かい部分の整形はどうしても弱い。

そこで、もう少し正確な型を作るため先人にならい、我が家にも型採りシリコンを導入することにした。おかしいな…パーツが届くまでの暇つぶしだったはずなのに…

ちなみにシリコン型は半分くらいいい感じにできてきたところだ。比較も含めて、また後日まとめるとしよう。

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