見出し画像

壊れにくい車ってあるの?具体的な車種や選ぶ時のポイントは?

3級整備士の闇です!
第128回の今回は壊れにくい車について書いていきたいと思います。

〈そもそも壊れにくい車ってあるの?〉


壊れにくい車と判断できる基準や、壊れにくい車メーカーを見ていきましょう。

・壊れにくい車は存在する

一般的に壊れにくい車と世間で言われていたとしても、それは口コミや評判を元にした判断です。しかし客観的に、またデータを元にして壊れにくい車を決めることができます。それはJD power社が発表している日本自動車耐久品質調査(VDS)と呼ばれる調査を元にするということです。

JD Powerは自動車関連の調査会社として歴史を誇り、アンケートを元にして、満足度調査を行う会社です。自動車会社には、このアンケート結果を参考に車の開発を行っているメーカーもあるほどですので、信頼できる情報源と言えるでしょう。

VDSの調査では、全16ブランド116モデルの車種、もしくは新車購入から37~57か月が経過したユーザーに177の項目で、直近1年間の不具合をアンケートしてデータ化しています。寄せられた回答を元にして、100台あたりの不具合指摘件数を数値化しており、数値が低いほど満足度が高く、壊れにくい車として判断することができます。

・壊れにくい車種(メーカー)とは?

調査結果を元にして、壊れにくい車を決定すると、主に下記の3つのメーカーに絞ることができます。それは、レクサス、トヨタ、ダイハツです。

それぞれのメーカーの主な特徴となる点をまとめましょう。

・レクサス

トヨタの高級車ブランド。世界戦略車が多く含まれており、世界中で販売されているモデルも多数含まれます。高級感があるだけでなく、安心のトヨタということもあり、世界の富裕層からの信頼が厚いメーカーです。

・トヨタ

世界のトヨタと言われるだけに、壊れにくい車という代名詞にもなる自動車メーカー。外見は異なっていても、同じプラットフォームを採用するなどして、信頼性が厚く耐久性が高い車を作っているメーカーです。

・ダイハツ

トヨタの傘下に入っている自動車メーカーで、トヨタのモノづくりの技術を活かして、軽自動車を製造しています。

〈壊れにくい車種(メーカー)の具体的な特徴を見てみよう〉


壊れにくい車として、国内の3メーカーがランクインしていますが、さらに壊れにくい車を作っているメーカーの特徴を調べてみましょう。

・【高級感溢れるブランド】レクサス

レクサスの始まりは、1989年にさかのぼり、アメリカでの販売がスタートになります。アメリカでは、BMWやベンツというドイツの車が高級車として人気を集めていましたが、日本車での特徴でもある「壊れにくい車」というイメージを持ち合わせたメーカーを目指してスタートしたのが始まりです。

日本車としては、すでに壊れにくい車というイメージを持っていましたが、高級車というイメージには結び付きにくいと感じたのでしょう。壊れにくさや質実剛健という要素も含ませた、高級車ブランドとしてレクサスが誕生します。

レクサスLSが北米で大ヒットすると、セルシオとして日本にも逆輸入されます。2005年からは日本国内でもレクサスとして展開されるのです。高級車ブランドとしてのイメージを、北米だけでなくアジア圏にも広めていきます。

近年ではスピンドルグリルが多くの車種で採用されており、一目でレクサスと判断できるデザインになっているのが特徴です。世界のトヨタが作る車ということもあり、安全技術にも力を入れていますが、これまでにないデザインを採用し、高級感あふれるエクステリアも魅力の車です。

・【国内での信頼が厚い】トヨタ

トヨタは国内でのシェア率が高い車だけでなく、世界的に見ても販売台数でトップ1,2を争う車です。世界だけでなく、国内でのシェア率が50%以上と高いのにはやはり理由があり、主なものに壊れにくいという点が含まれます。

日本車自体が壊れにくいというイメージですが、さらにトヨタになるとずば抜けて信頼性が高くなります。先ほどの調査結果を元にしても、トヨタ車の壊れにくさが裏付けされているのです。

近年では、多くのハイブリッドカーを発売しており、燃費の良い車を多数製造しています。ダイハツと業務提携をしており、共同開発をしてダイハツの強みであるコンパクトカーなどを発売しています。

〈壊れにくい車ブランドでも、中古車の場合は事情が異なる〉

ここから先は

1,287字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?