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人を傷つけてはいけない?

正しいようで自分を傷つけている言葉シリーズです。

人を傷つけてはいけない

これは私にとってかなり根深い思い込みでした。

それこそ小さい頃から当たり前に思っていたし、自分も誰かに傷つけられたら、相手は謝ってくれていましたし、なんの疑問もありませんでした。

でも、大人になるにつれて、単純にそう言えないことが増えてきました。

例えば、自分が相手のためを思って言った言葉でも、相手が傷ついてしまうことがあります。人を傷つけるのが悪なら、この時悪いのは私です。

例えば、私が誰かに傷つけられたら、その人は悪いことをしたのだから反省するべきだし、報いを受けるべきでしょう。でも、実際には傷つけたことにも気付かずに、むしろ幸せに過ごしてることの方が多いです  。

逆に、私が、あなたのせいで傷ついたのよと訴えたら、そんな風に思われてるなんて知らなかった!どうしてそんなこというの?傷ついた!と言い返されることもありました。私が傷つけられたはずなのに、最終的に悪いのは私になってしまいました。

そんな経験をするうちに、私は人と話すのが怖くなってしまいました。私が何を言っても人を傷つけてしまうのが怖くて仕方なかったんです。

その後、精神科で治療を受ける中で、人を傷つけてはいけないというのが自分の思い込みだということに気づきました。

そして、自分なりに考え出た答えは、

人を傷つけてはいけないんじゃなくて、人は傷つく生き物なんだ、ということです。

しかも、その人が何で傷つくのかは誰もわからないし、その傷はその人にしか治せない。

だから、私の言動がきっかけで誰かが傷ついたとしても、私は全く悪くないし、その人は自分で傷を治すしかない。というか治す力をちゃんと持ってる。

実際、私が傷ついた側として考えても、私を傷つけた人が、今、すごく後悔して苦しんでいたとしても、私はなんにも嬉しくありません。

相手が反省して謝ってきたからって私は傷ついたままだし、むしろ謝ったんだから許せと言われても困ります。

昔、ひどい目にあって何年も恨んでいた人がいたのですが、自分の心の傷が治ったら、どうでもよくなりました。

話がまとまらなくなってしまいましたが、まとめると、

人を傷つけてはいけないのではなく、

人を傷つけてはいけないという思い込みで自分を傷つけてはいけない

ということです。


今日はここまで。