My Frenchi Film Festival
ありがとう、5/25まで延長してくれてありがとう。
まだ長編、アニメーションを全然見ていないのですがとりあえずおすすめ3本の感想を書きます。
「美味しい美女」「沈黙」「JUDITH HOTEL」
ショートムービーにつきネタバレに配慮してたら内容に触れられないという感じなので、内容が多少わかっちゃうの嫌な人はタイトルだけ見てあらすじで気になったら先にご視聴くださいませ。
美味しい美女
サムネで惹かれる人はその時点できっと好きです。
あらすじを見ると人肉食と書いてあるので、グロテスクでは?と思うかもしれないけれど、全然リアリティのないおもちゃ箱みたいな映像ででグロさは感じない。
シュールでコミカルな世界観と、野菜嫌いなのに頑張ろうとするラブストーリー、なのかな笑
それと声が入らずにセリフはテキストで表記されるのも、よりアニメーションっぽく感じるのか良い感じ。
嘘くさい身振り手振りがユニークで、フォークをくいくいと動かして牽制するところが面白くて笑ってしまう。
カラフルで、セットも衣装もお洒落で見てるだけで幸せ。
ベジタリアンの女の子の眉毛が緑なのが最高に可愛い。
こういう良さだけが詰まった作品、なかなか難しいので手放しで好きだなと思う。
内容もハッピーエンドだと思うし、おすすめです。
沈黙
最初はなんだろう、ああ、なるほど、と納得していくけれど進んでいくにつれて理由が明確になってくる。
それぞれの理由でここにいるんだろうけど、いくつかの共通点がわかるにつれてこの作品の意味がどんどん暗く重みを増してくる。
全ての人間に関わる問題を描いていて、30分とは思えない濃さ。
至る道筋はどうあれ結果を切り取って写してるから、
やはり女性の視点になるけど、くどく無い表現だからむしろ鋭利に感じる。
大勢に関係する問題なので、これを機に見つめ直すきっかけになるかもしれないです。
人として、性あるものとして、親になる可能性と誰かの子供である事実。
人はみんな間違えるけど、誠実に愛を持って生きたいですね…。
言葉にすればするほど見たときの方向性を定めちゃいそうなのでこれくらいでさっと見て感じて欲しいです。
JUDITH HOTEL
サムネイルから不穏だし、あらすじでイメージできる内容。
なんだけどキャラクターとか衣装とかがすごく可愛いしシュールなんですね。
青いインクバリバリ食べる男良すぎる。
察する内容からすでに平和な雰囲気は望めないのだけれど、悲壮感はあんまり感じ無い。
まあ自ら希望でこのホテルに泊まっているので妙に明るい。
死は救済。
だけど、死に直面した瞬間に生の輝きが増す。
物語としては時すでに遅しで、客がいる時とは違いすごく現実的な感じで終わるのがいい。
正しく夢のようなホテルで、止まった人には正しく夢のまま。
個人的にこういう物語で死ななかった場合、間延びした未来に感じることが多いからすごく好みのオチでした。
そして夢から覚めると言っていいのか、花が燃えるのとか絵画的で好きだったなー。
その日を摘め、みたいな示唆にも感じられる…とも思うけど考えすぎかしら。
まあとにかく個人的にはハッピーエンドで、美しい映画でした。
友武器選ぶなら銃ですね。
追記か別でまた書くかもしれないですが、今見た中ではこれが好きで書きやすくてお勧めしやすい作品でした。
他タイトルのみですが
「夜明け」「ノー・ドロウニング」「粘土」「ビニール袋の夜」
は、好みが合いそうな人がいたら参考にしてください。