映画「ナイトクルージング」

朗報です。

ナイトクルージング、配信開始されていた…!

たまたま行った日がトークショーで、DVDでないのか聞いたら監督が「家で見るような構成じゃないから」という納得の理由を述べられていたので、これは嬉しい。

好評だったのか挑戦としてなのか商業的理由なのかなんでも良いけど本当に嬉しい。

構成が後々ああ、そう言うことかと効いてくる演出の映画だから最初頑張ってみてくれよ。

友人に、特に何かを作るような人に見て欲しいと触れ回っていたけどそもそも勧めて映画館にいく人が少ないし劇場での公開は期間も時間も限られてきてなかなかのハードルなので、マジで誰も行ってくれなかった…。

これでハードル下がって見てくれる人も2〜3人くらい見てくれてもいいんじゃないか。

我々がいかに視覚に縛られているというか、見えるものへの信頼というか、当たり前、がこんなにも大きく世界を占めているのか。

色なんて文化の違いで境目が変わるようなあやふやなものだけど、名前がついて翻訳されているからあたかも共有できている気持ちで生きている。
じゃないとまあ困るし。

本当に簡単なことに目から鱗がボロボロと剥がれ落ちるような映画で、
伝え方とか、認識することとか、全て新鮮に感じる。

しのごの言わずに見給えと言いたいのですが、

一応私から書けることを言うならば、これは先天性全盲の男性が映画を作る過程を撮ったドキュメンタリー。
去年見たものなのでちょっと記憶違いがあるかもしれないのでご容赦を。


目が見えないで映画を作る?

赤いりんごの赤を知らずに、りんごと青りんごの違いがわかるのか?

美しいとか、カッコイイとか、ダサいって言う主観は?


落ち着く印象が「青」で情熱的な印象を与えるのなら「赤」
情報の共有とか、学習ができるわけで、
色を言葉で説明して受け取る情報を選んだり、
人の顔を触ってモデルを決めたり、
そうやって実際作中で映画を製作して行っている。

協力してる人はみんな目が見えているから、情報の共有に色々な手段を使って進めて行くのも面白い。

4つの方法で作られた映像を一つの映画としてまとめているのだけれど、アプローチがそれぞれ違うのも面白い。

見える人が作っているからきっと知らない間にバイアスがかかっているんじゃないかなと思うんだけど、それも含めてこの作品は面白い。


互いの知らないトマトを食べたり海を見ることができるかもしれない。

拙くて、伝えきれないし伝えきれないので、気になった人はとりあえず公式でも見て、視聴しください。



きっと劇場、レンタルなどの代金になります。 話題作とかよりもちょっとニッチなあんまり見る人が多くなさそうな作品のレビューをネタバレに気をつけて書き続けられたらいいな、なんて。