映画大好きポンポさん

原作を読んでからの映画だったんですけど僕個人的な感想でいうと改変は悪くないとは思っています
というコトは言っておきたいものの気にならなかったと言えば嘘になる
だけどオリジナルキャラクターのアラン君が嫌いになれない

というのを最初に言っておきたかった
僕はアランというキャラがこの世の大多数の人間だと思っているからだ
多くの人々は学生や若い頃にある全能感というか自分は何でも成し遂げられるような根拠のない自信を持っている時期があると思う
でも大人になるにつれ自分が平凡な人間であることに気づいてというか自分自身に諦めというかとにかく期待を抱かなくなって現実と理想の差に頭を抱える事があると思います

そんな自分への自信の喪失真っ最中のキャラクターがアラン君なんだけど
傍から見たらメガバンクで働いてて超エリートなんだよね
だけど仕事が上手くいかないこともあって凹んでるわけ、そんな中、絶賛映画撮影中の主人公ジーンに出会う
ジーンとアランは同級生(とは言えジーンは最初覚えていなかった)で学生の頃はアランはクラスの人気者、ジーンは見てからの・・・今どきで言う陰キャだった
そんな彼ら二人が時を経て会ってみればジーンの方が輝いてるとアランは羨ましそうに言う
ジーンの目は学生の頃から変わらずハイライト入ってないんですけどね

でもこれジーンはもう文字通り映画を撮るか死ぬかの2択しか無い
学生の頃から人との距離の取り方が分からず映画に没頭し、そして映画会社のアシスタントになって、映画監督にまでなった
ジーンは映画以外の生きる術を知らない、まして初監督映画はポンポさんが脚本で、大御所俳優まで使っていると来たもんだ、嬉しいような崖っぷちなような、絶対コケることが許されない監督作品初戦
そんな境遇で試行錯誤で戦っているジーンがアランにとってとても輝いて見える

原作からの改変に関して言うことは映画として多少の肉付けが必要だったとは実際見た後も思っていて
原作では映画と比較するとスムーズにジーンによる編集シーンが進んでるけどやっぱりそれじゃ映画作品としては見せ場が少ないとも思う、映画って多少なりともハラハラさせたり二転三転させてストーリーがうまくいくのかいかないのか・・・!というポイントは必要になる、特に終盤になるにつれて
そういう映画的な観点でみればアラン君の会議シーンも必要になるしちょっとクサイ演出もまぁ良いだろうと思う、ちょっとご都合過ぎる展開だけどねアレは

両手放しで最高とは言わないけれどポンポさんという原作を大切にした上での映画作品であるとは思う
ただ今回書いたのは改変部分に関してだけなんだけど、それ以外もすごく良くて僕はトータルこの映画にはメチャクチャ満足している
映画の場面切り替えの演出とかすごく好きだしテンポも良い

皆観てほしい!!!!と思うけど原作の知名度がそこまで高くないのも相まってあまり布教成功していない

ん~~~~~~~~~~~~難しいな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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