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魔法・言葉の力

言葉の力・魔法とは、単なるファンタジーの産物ではなく、私たちの言葉が現実に与える影響力の象徴です。日々の会話の中で口にする言葉には、自己実現へと導く力が秘められていると言え、これを「言葉の魔法」と呼ぶことができるでしょう。能動的な言葉は人生を豊かに彩り、逆に消極的・無関心な言葉は不幸を招くことがあります。これらは重い言葉と軽い言葉とも言えます。しかし大切なことは、どんな魔法もかけた本人が解くことが可能であること。ここでは、私たちが自分自身にかける「言葉の魔法」の原理を理解し、その力を自己の解放と幸福へとどのように活用できるかを探ります。
日本語と( )内はサンスクリットで紹介

能動的な言葉/重い言葉(1-7)

(1)愛しています (prema) 
深い愛情の表明は、強い感情を相手に向けて積極的に示す行為です。
(2)信じています (viśvāsa) 
他人に対する信頼や信念を表すことは、関係を築き、深めるための能動的な選択です。
(3)許します (kṣamā) 
許しは、過去の過ちや誤解を超えて、未来の関係を改善するための意識的な決断です。
(4)ありがとう (dhanyavāda) 
感謝を示すことは、相手の行為や存在に対する評価を能動的に表現することです。
(5)終わりです (anta) 
何かを終了させる決断は、現状を変えるための意図的な行動を必要とします。

受動と能動の変換

(6)受け入れます (samarpaṇa) 
与えられた状況や新しい現実を広く受け入れること。この段階は内面的な受け入れと心理的な適応を伴い、受動的な要素が強いが、積極的に受け入れるという能動的な側面も持ち合わせています。
(7)成長します (vikāsa) 
個人的または関係の成長と発展は、新しい状況や挑戦に対する適応の過程です。これには、受け入れた新しい現実をもとに積極的に成長を追求する能動的な行動が求められます。

(6-7)受容が整うと、自然と成長へとつながります。
受動と能動、受容と成長は密接に関連しています。受け入れることから始まり、積極的に行動することで、個人や関係の成長につながるのです。このプロセスを理解し、自分自身の成長に活かしてみてください!

非公言・不確実な言葉

(1)たぶん・おそらく (sambhavati)
ある事象が起こり得るという可能性を表しますが、確実性はありません。この用語は、明確な約束を避け、開かれた選択肢を残す場合に使用されます。
(2)いつか (kadācit)
具体的な時期や詳細が定まっていない状態で、将来的な行動やイベントを指します。この言葉は、具体的な計画がまだ存在しないことを暗示しています。
(3)ちょっと (alpa-mātra)
小さな量や程度を示し、しばしば事の重要性を控えめに言う際に用いられます。この言葉は、事態を矮小化する効果があります。
(4)大丈夫 (kṣema)
問題がないという状態を受け入れますが、1積極的な情熱が伴わない場合が多い。安心や安全、問題のない状態を指すときに使います。

興味・関心の欠如の言葉/軽い言葉

(5)どうでもいい (yathātatha)
特定の事柄や状況に対して興味や関心がないことを表します。この表現は、対象に対する無関心を示すために使用されることが一般的です。
(6)なんとなく (yadṛcchayā)
明確な理由や動機がなく、偶然または当てもなく行動する様子を示します。計画性が欠ける行動や意見の表明に用いられます。
(7)まあまあ (madhyama)
極端ではない平均的な状態や感じを表す言葉で、特に優れても悪くもない状況を指します。この言葉は、満足も不満もない中立的な感覚を伝えます。

まとめ
言葉には大きな可能性が秘められており、その力を適切に理解し活用することが、自己実現への近道となります。前向きな言葉で豊かな人生を送る一方で、不運を招く言葉があればそれを自覚し乗り越えることで、よりバランスのとれた幸せな日々を過ごすことができるはずです。私たちの言葉が生み出す世界をより良い場所にするために、これらを積極的に日常で活用していきましょう。意外な気づきが発見できたならば、それもまた一つの言葉の力と言えるでしょう。


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