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お客様は神様

インドのおもてなしの心

"Atithi Devo Bhava" (अतिथि देवो भव) は、訪問者やゲストを神のように尊重し、歓迎するべきであるというインドの伝統的な価値観を表す言葉です。このフレーズは、ゲストに対する敬意と崇高な待遇を示唆しており、インド文化におけるおもてなしの精神を象徴しています。
神を文字通りにゲストとして扱うことを意味するのではなく、ゲストに対して尊重と献身をもって接するべきだという、比喩的な表現です。

サットカーラ
サンスクリットでは、satkāra(सत्कार)サットカーラ、(男性名詞)尊敬、温かくもてなす意。

修辞法では、Upamā(比喩)の概念が適用されます。ゲストと神の間に類似点を見出し、その結果としてゲストに対する敬意と崇高な扱いを強調することができます。

「お客様は神様です」の誤解

昭和の人気歌手、故・三波春夫さんの名文句「お客様は神様です」生前、インタビューではつぎのように応えたそうです。
『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』

三波春夫オフィシャルサイト


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