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「リスクマネジメント 変化をとらえよ」by デロイト・トーマツ・リスクアドバイザリー

内部監査を行っている立場として、リスクマネジメントを包括的に書いた本を読んでみたかったので、この本を購入した。

内容的には、対象をグローバルに事業を展開している大企業を想定しているように思った。従って、書かれている内容全てを理解できた訳ではなく、とりあえずサラッと一読したので、今後は必要に応じて読み直そうと思っている。

具体的な内容は、まず戦略リスク、事業リスク、サイバーセキュリティリスクといった分野ごとのリスクとそのマネジメントを説明し、その後リスクテイクの考え方及び情報収集のやり方を説明している。

いろいろ書かれている中で、日本企業のリスクマネジメントの間違いとして指摘しているのは、本来如何にリスクを「受容」するかを決定した後に、「受容」可能リスクに収めるため、「回避」「移転」「低減」を検討するべきところを、まず「回避」「移転」「低減」を行った後、残ったリスクを「受容」すると言った、リスクを受身的に対応しているということである。

自分の会社のリスクマネジメントも正にこの状況となっているため、「なるほど」と納得した。

リスクマネジメントに関わる人は一読の価値はあると思う。
評価は、5/5です。


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