「ハゲタカ」by 真山仁
いまさらではあるが、ベストセラーの「ハゲタカ」シリーズの第一作を今回読んでみた。
この本は、以前ここでも書いた「コンサルが読んでいる本100+α」の中で、紹介されていたこともあり、一度読んでみようかと思っていた。やはりベストセラーとなりシリーズ化されるだけのことはあって、面白かった。
時代は2,000年前半でもう20年前で、大手金融機関の倒産や不良債権処理が盛んに行われていたあの頃をいろいろな感情をもって振り返ることができた。
バブル崩壊によって、高い技術力がありながらも企業価値の低下によって、安く海外のファンド等に買いたたかれていることは、必ずしも遠い昔のことではなく、鴻海によるシャープの買収や、不動産の買い占め等現在も続いていると思っている。
かなり専門的な内容も随所に出てくるので、作者は相当金融関係の資料を学習して書いているなあと感心した。ついでに、NHKでドラマ化されたものを見たくなってDVDボックスを買ってしまった。
評価は、5/5です。
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