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「署長シンドローム」by 今野 敏

作者の「隠蔽捜査」シリーズは全て読んでいるが、この本は「隠蔽捜査」の主人公である竜崎が神奈川県警本部の刑事部長に転出した後の大森警察署を舞台にした物語である。

竜崎(警視長)の後任には同じキャリア組の女性(警視正)が着任しているが、この署長は絶世の美女という少し現実離れした設定になっている。

物語は、大森署の副所長がナレーター役で展開されていき、女性署長の美貌をうまく活かすことで周りの協力を得て、且つ適格な判断の下、事件をさらっと解決するという内容である。

新しい主人公のため、キャリア組という情報以外にも出身大学やこれまでのキャリア等の紹介の記述があればよかったと思う。

本自体は、これまでとは違った設定ということもあり、一気に楽しんで読むことができた。是非これをシリーズ化して欲しいと思った。

評価は、5/5です。

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