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「海の見える理髪店」by 荻原 浩

長い間、自分の本棚にあって、「いつ読んでくれるんだ」と言われている気がしていたが、2016年に買ってからもう6年も放置していた。

第155回直木賞受賞作のこの本だが、年末に読む本としてふさわしいかどうかはわからないが、収められている作品1つ1つが、何か心に沁みるような内容だと思う。

本の帯に「誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光」と書かれているが、まさしくそういう作品集になっている。

いろいろ苦しいことや悲しいことがある人生であるが、小さい光を頼りに前に向いて進もうという気持ちにさせてくれる本である。

評価は、5/5です。

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