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「行動経済学の処方箋」by 大竹文雄

基本的に行動経済学の考え方を使って、現在の問題点を考察する内容となっているが、伝統的な経済学の考え方も所々活用している。

本の前半では、新型コロナに関係する感染症対策とかテレワークの生産性と言ったテーマを行動経済学の考え方で説明している点は、なかなか新鮮でおもしろかった。

後半はあまり行動経済学からの分析ではない内容だったのは少し残念だったが、社会のいろいろな事象を経済学理論を使って説明するという点は、興味を引いた。

自分も経済学部出身だが、昔は「経済学は役に立たない」と言われたが、今は行動経済学やゲーム理論やマッチング理論等、社会問題を説明・解決するのに有効な学問と捉えられており、米国では経済学のPhD取得者に対するニーズは非常に高いらしい。

本の評価は、後半が少し残念だが、5/5にしておきます。

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