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第30回電撃大賞お疲れ様でした会

 一次落ちでした。きっついです。
 電撃大賞はただでさえ最難関のライトノベル新人賞ですが、今回は4467作品中190作品しか通過しないという、厳しいなんてもんじゃない一次選考でした。最終的に受賞するのは5作品とか、多くても8作品とかなので、どれだけ一次選考で絞られようが結局は同じ、というのは一面の真実ではありますが、下読みと呼ばれるバイトに落とされるのと編集者に落とされるのとでは、やはり意味合いが異なると思います。そして一次選考で落ちると評価シートももらえないため、なぜ落とされたのかすらわからない。これが本当に厳しい。
 一次選考は最大の鬼門であると、これは予防線でもなんでもなくマジでそうなので何度も言ってきたことではありますが、はっきり言って、一次を通りさえすれば二次、三次ぐらいはけっこうすんなりいくんではないかと不遜にも思っていたわけです。しかし今回、悪い予感のほうが当たってしまった。そりゃまあ凹みます。凹ませてくださいよ。

 例年であれば、ここで「虚無~」とかいって残りの半年を完全な無為に過ごしていたところでしょう。ですが、なんというか、特別なアンガーマネジメントをしたわけでもないのに、今回はたったの一日で立ち直りました。下手に最終選考とかまで進んでいたわけでもなく一次選考で落選したのが、逆によかったのかもしれない。吹っ切れたとも言います。正直、発表のあった7月10日に至るまで、気もそぞろで何も手につかなかった。そして、一次選考を突破すれば次の8月10日の発表を待つ身となり、やはり1ヶ月何も手につかない状態となっていたことは間違いなく、ファンタジア大賞どころではなくなっていたことでしょう。ですが今回バッサリと首を斬られたことで気が楽になり、「次」を見据えることができるようになった。これでようやく新しい作品に取り掛かることができるし、一次落ちした作品(ニアイコール・ネイキッド)にしたって、私はいまだにメチャメチャ面白いと思っているので、「アホが読んだんだな」ぐらいに思っておくことにします。

 そういうわけで、この夏は新作の執筆、およびアネキ(ニアイコール・ネイキッドのこと)の再改稿に取り組むことにします。シン・ニアイコール・ネイキッド改(ディレクターズ・カット版)はリニューアルしたばかりでまったく未知数な集英社ライトノベル新人賞へ。新作はファンタジア大賞を目指して。夏クールは2ラインを走らせることになります。無理では?
 ケイスケさんもTwitterを休止して頑張っておられることだし、

私もまたTwitterを休止して自らに発破をかけようかなと思っています。期間は、この記事のリンクを貼ってから、8月末日まで。私自身が「無理では?」と思っているので、なんもやれないまま無為に夏を過ごす可能性もあるわけですが、いまだボケーッとしており正直ぜんぜんラノベとかやる気分じゃないんだよね……というヌルい状態を無理やりラノベに向けさせるために、ライフラインのひとつを断って危機感を煽ってみます。一旦。一旦ね。

海にも山にも花火にも祭りにも行かない、ぼくらのサイテーの夏が、始まる――――


山には行こうかな…………取材のために…………

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