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新築マンションを探してたのに気づいたら中古マンションをフルリノベしてた話|前編

妻と賃貸のマンション(1LDK)に住んで3年、今後子供ができたらさすがに狭いし、リモートワーク前提だと仕事部屋欲しいなーと思い購入の準備を進めることに。
※後編記事はこちら!👇


1.物件探しが始まる🏢🏃‍♂️

当初は僕も妻も「せっかく買うんだから新築っしょ」という考えで探してた。
…しかしまぁ高い高い。
人気エリアだと2LDK 55㎡で6500〜万円みたいなレベル。無理無理。

ちなみに、地元の田舎だと新築3LDK 70㎡が3000万くらいで買えちゃうってんだからすごい話だよね

自分でチラシやSUUMOから探して3件くらい見学に行ったけど、普通にしんどくてHPがゼロに。

もう中古でもいいからさすがにプロに探してもらおう、と以前お世話になった不動産屋さんに連絡し、築10年くらいの物件を挙げてもらって見学しに。
そこで「ええやん」って思ってもビミョ〜に立地などの条件が満たせてなかったりなんだりで頭を悩ませていたら
「この物件ちょっと古いですがフルリノベしちゃうの面白いかもです💁‍♂️」と不動産屋さん。

…!

フルリノベ、全然私の頭の中になかった。盲点。

築25年くらいだったけど、3LDK 60㎡以上で駅近。
これリノベすれば汚さなんて些末なもんだし、内装を意のままにできてそこらの新築マンションより最高の部屋にできるのでは!?と期待感が五臓六腑を貫き流れる。

2.物件決定、しかし住宅ローン審査の罠🧞‍♂️💴

ここからのお金の話は、僕はプロじゃないので間違ってる可能性。雰囲気で捉えてほしい。

個人から買う場合、物件価格とリノベ費用をローンを組んだとしても、仲介手数料は初期費用として必要。しかし僕らは頭金も初期費用もほぼ用意できない✌️

ということで不動産屋さんにいい感じのスキームを構成してもらった。

正直よくわからんがなんかGO。

住宅ローン控除がやっぱすごく大きいみたいで、これがあるとないとじゃ月々の実質支払額が数万円変わってくる。家買う人はガッツリ調べるといいと思います。
僕は不動産屋さんのススメで都税事務所と国税局に電話して確認したりしてた。

ということで、
・物件価格:数千万
・リノベ費用:数百万
・その他手数料、印紙代、登記費用、諸経費:数百万
を丸っとローンで借りることに。

ここからが苦しかった。

まず、そもそもローン金額が収入に見合っちょらんのよ。

これはまぁアホなんすが、僕も妻もインドアで家重視の人間なんで、こだわりが抑えられず。

なかなかローン審査が通りませんでした。

ローンが通らないまま数週間が経ち、不動産屋さんに頑張ってもらってる物件の抑えもそろそろヤバいので諦めようかと思ってたその時、なんとか審査が通るネット銀行を見つけて無事フィニッシュ。「諦めたら試合終了」をここで痛感する。安西先生、家が買いたいです…。

ローン審査には苦戦したが、月々の支払額は賃貸の時と変わらず。
同じ負担で家のグレードがグッと上がる点は購入ならではの良さ。

ちょっとしたtips
金融機関のオンラインで審査を申し込むと収入など入力した時点で機械的に弾かれる場合がありますが、電話していろんな事情を説明すると取り合ってくれました。(とあるメガバンクは取り合ってくれなかったw🏦)

3.リノベの打ち合わせ!🤼🧑‍💻

まず、何ができるかの確認。
結論、マンションの建物としての共有部分(玄関ドアや窓、柱など)以外はお金さえかければなんでもできる、と。

まず、間取りを変更。

妻の意向により、キッチン重視の部屋にすることは議論の余地なく確定している。確定している。
ダイニングとリビングを広くとるために3LDKの一部をぶちぬいて2LDKにした。

ちなみに今回リノベをお願いしたのが不動産屋さん紹介の業者さんで、監督と職人さんが集まったギルド的な感じらしく、機動力MAXで打ち合わせできた。
つまり、建築系のデザイナーは噛んでおらず、CGシミュレーションも無いし、リノベプランのデザイン提案も無い
これが個人的にはすごく良くて、自分が一応デザイナーという職種なのもあり、妻もこだわりの強い人間なので自分たちで色々決められることが楽しかった。

現状の間取り図をトレースしiPadなどで理想の間取り図を書く🔥(モザイクかけたら何も伝わらない参考画像になってしまった)

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「こういう風に壁を20cmずらせますか!?」
「この収納エリア潰して洗濯機置き場にできますか!?」
的なやりとりができて面白い。

1番苦労したのがキッチン周りで、レンジフード(換気扇)の位置が動かせるかどうかで、キッチンの制限(L字か対面のII型か)が変わってくる点。
結局レンジフードの位置を動かせたのだが、広さの都合上210cmの対面型キッチンに。
(本当は横幅が240cmくらいのクソデカキッチンにしたかったが、その分キッチンの奥行きを100cmある広ーいやつ(普通70cmくらい)にした!)

自分で決めることが楽しいと思える人へ
既存収納を潰して新たにウォークインクローゼットを追加したり、キッチンとのツラ合わせで壁を調整したり、あらゆることがデザインできるのでもう楽しい楽しい。
こういうのが好きな人は大手リノベ会社じゃなくても、僕らみたいに内装業者さんと直接進めていくのでもいいかもです。

4.キッチン、バスルーム、洗面台、トイレなどをどのメーカーにする?🛀

僕たちはLIXIL、クリナップ、TOTOのショールームに見学しに行って決めました。
(インスタでオシャレなキッチンメーカーとか見てたけど、どこもお高いので定番の大手メーカーさんにした。)

しかし、昨今の状況的にショールームがどこも完全予約制になっており、予約が超大変で…。
近くの展示場が予約取れず、電車で1〜2時間かけて移動してた…。

ショールームで各商品の機能やデザイン、カラーバリエーションを紹介してもらい、見積もりをとって後日CGや図面に起こしてもらうのだけど、
その後調整や別の型番にしたくなったらまたショールームを予約して電車に揺られ、、、
っていうのを各メーカーで一通りやったので時間と労力がヤバヤバ。

トイレはTOTOがテッパンだろうけど、キッチン、バスルーム、洗面台は同じメーカーで揃えた方が楽な気はする…。とにかく各メーカー回ってたら足腰🦵にクる。

キッチンとかもこだわろうとすると無限にこだわりポイント出てくるのでヤバかった。

キッチンの横幅、奥行き、高さ、L字か対面型か、シンクの大きさと材質、蛇口の種類、ガスコンロかIHか、天板や扉の色と材質、収納のオプション、取手の種類と色、食洗機の有無、、、

とにかく無限♾って感じで、同じ姿のキッチンってこの世に無いのでは、と思うほど様々なカタチに変貌を遂げやがる。キッチンはモンスター。

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↑実際に見積もり時にもらった図面の一部


そんなこんなで数週間かけて発注まで辿り着けたが、実は同時並行的に床と壁の色も決めなきゃいけないのだ。なぜなら、床と壁の「色や質感」によって、キッチンなどの相性が変わってくるから。
僕らは2人ともダーク系が好きなのでとにかく黒っぽくて木か石の質感で統一させていった。

1番むずかったのは価格周り
希望通りに見積もってもらうと、キッチン・洗面台・バスルーム・トイレ合わせて定価だと500万くらい。そんなの予算の倍くらいイッちゃうのでアカンのですが、
ここが業者による仕入れ値やら卸値やらのマジックにより定価の半額以下にギュッッとなるので、もう僕にはカラクリがヨクワカラナイけどすごい安くなりました。とにかくデカイ買い物するときは「定価」を信じるもんではないんだな、と。

5.CGシミュレーションも自分でやったれ🧑‍💻🗜

先述した通り、デザイナーが入ってないのでCGシミュレーションが工程に無い。
床と壁と天井の色を決める際に、想像だけで組み立てるのはさすがに挑戦的すぎる…。
床や壁紙のサンプルカタログを眺めつつ、ふと思った。

2020年TOKYO、絶対アプリでなんとかなる。

App Storeで「間取り シミュレーション」って調べたらすぐ出てきました。

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このアプリで間取りと配置する予定の家具家電を寸法測って1cm単位で再現し、ほぼ完璧なシミュレーションができた!

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こんなんすごいわ。すごい。3DCGスキル無くても簡単に作れる。(1200円課金して実際の私物と同じ寸法で家具置けるようにしました。)

このシミュレーション図を元に、各種サンプルカタログを見ながら部屋の見た目や機能を決めていった。

床は以下の品を選んだ。(写真はカタログのもの)
リビングはブラック、廊下と寝室はスモークグレー系、書斎は明るいヘリンボーン、水回りはグレータイル。
結構珍しい配色だとは思う🎨

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CGシミュレーションの俯瞰図をスクショし、お絵描きアプリのProcreateで品番の指示書を作った。
サンプルと照らし合わせてイメージを膨らませながら。

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他にも、照明・コンセント・スイッチ・各種コントロールパネル・ピクチャーレールの位置も決めた。LANポートの位置とか大事やからね…。

そうして諸々の仕様を決めて、
キッチンやバスルーム、洗面台、トイレなどの設備系を発注し、フローリングや壁クロスなども発注し、ようやく工事開始なのである。

6.工事開始!要チェックや!👷‍♂️⛏⛑🚧

解体工事しないとわからないこともあるので、進みながら色々決めていくスタイル。

↓このような元の部屋が…

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↓こんな感じに解体されていく。
壁をぶちぬいてリビングを大きくするので、その広さのイメージができたのがこの解体時だった。

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壁をぶちぬいて、柱を撤去して、新たな間取りへ…

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ちなみにこの解体工事が始まって完成に至るまで1ヶ月半。早いっちゃあ早いよね。

その間は毎週のように作業を覗きにいって細かく打ち合わせをした。
壁の位置、キッチンの位置、コンセントやスイッチの位置などあらゆる点を打ち合わせ。



そうして出来上がったのがコチラじゃ…

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この後に最終確認をし、修正したいところ・気になるところを挙げていった。

その後の修正を4日間くらい経て、クリーニングもバッチリやって、ようやく。ようやくよ。

相当仕上がった。

いい家ができて良かった…。
これから多額のローンを抱えて生きていくが、、立派な資産だからね。


この自己流CGシミュレーションの再現度よ…👐

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数ヶ月間、とても楽しかった。


👇後編の記事では「困ったこと、うまくいかなかったこと」を赤裸々にまとめる。赤裸々なので有料にします…。


リノベする方の参考になればと思います。🙏

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