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大切で大好きな場所の話

おはようございます。

学校が始まって2週間が過ぎ、今日から3週間目に突入しました。こちらに来てからは、明日で1ヶ月というところです。まだたった1ヶ月だなんて、多分嘘だよなって思うくらい、本当に濃くて色々な変化があって、大変で楽しくて充実しています。でも、1ヶ月という数字に一番驚くのは、たった30日かそこらで、こんなにも新しい環境に愛着って沸くものなのか、というところで。部屋も学校も街も、もうちゃんと自分の居場所だという気がしていて、それでいて、こんなに素敵な街が今の自分の生活の場で、居場所になったことが幸せすぎて、信じられないと感じている部分もあります。

というわけで今日は、Bundeshausというところの話をしてみます。Bundeshaus自体は、連邦議事堂(国会議事堂的な感じ)なのですが、建物も美しいし、景色も本当に美しくて、たくさんの人がそこで話したり、軽食を持参して友達とワイワイ食べたりもしています。

初めてそこに行ったときのことは、本当に明確に覚えていて。ちょうど1年前の9月、スイス初上陸だったとき、ベルンのhbf(中央駅)に着いて、トラムの乗り場がわからず迷っていたら、チェックインのタイミングを逃してしまったんです。Airbnbで宿を取っていたので、家主さんと連絡を取って時間の都合をつけなくてはいけなかったので(Airbnbは安く宿が取れるので、学生の海外旅行にはおすすめです。だいたいキッチン等も使えて、自分で料理すれば食費も浮いたりします!)。せっかちで欲張りな私は、40分おとなしく駅で待つということができなかったんですね。スーツケースと楽器をもって旧市街の散策を始めたら、そのBundeshausにたどり着きました。

はじめて来たときの写真

初めてこの景色を見たときに、多分私の人生の何かが変わったという気さえします。本当にきれいで、あたたかくて、初めてなのに安心する場所でした。
その9月の滞在中も何度も訪れて、そのあと4月にAufnahmeprüfung(入試)に来たときも、毎日行って精神を落ち着けていました。
正直なところ、私の入試の演奏は全然良くなくて、すっごいどよーーんとした気持ちでその日を終えたのですが、次の日にその景色を訪れて、すごく救われた気持ちになったことも覚えています。

それで、この間の金曜日、ベルンの学生が集まるパーティがあって、それに友だち何人かと行ってきたのですが、パーティの開始時間が遅いので、その前にみんなで呑もうという話になって。おしゃれなバーやらお店やらに行くお金は学生にはないので、近くのLidlというスーパーでビールを買って、みんなでBundeshausに行ってそれを飲みました。それはもう本当に、今までの人生の中の、最高な時間の一つでした。今まで何度もひとりで来て、ここに来られたらいい、ここで音楽ができたらいいと何度も願って考えた場所で、HKBに入学してできた友人とビールが飲めた。ちゃんと音楽をして、ここに来られて、こうして人と繋がれたんだなと思ったら本当に幸せで、幸せの行き場に困るくらいの気持ちでした。CarpentersのTop pf the worldは、これががしっくりくる経験ができる人は幸せだなぁと以前考えたことがあったけど、あの時間は頭の中にそれが流れていました(笑)

こういうとき、音楽をやっていてよかったと強く思います。もちろん、本番の舞台も演奏も私は大好きで、音楽が好きで、終演後の拍手も開演前の緊張もクセになってやめられないし、ここまでトロンボーンを続けてこれた理由は本当にたくさんあるけど、そのうちの大きなひとつは、続けてきたことで素晴らしい大切な出会いがたくさんあったってことだと思います。(なんか前も同じようなことを書いた気がしますが。)日本を離れることで、英語もままならないのに、またそういう出会いを作っていけるのか本当に検討もつかなかったけど、おかげさまで、こうしてまたひとつ大切なモーメントができました。

今日新しい靴をおろしました!

今週からもまた頑張ります。授業は先週の方がより理解できるようになっていたし、自分から発言するミッションも木曜日にクリアしました。前回のブログで水曜日あたりに喝入れてくださいと書いたら、本当に応援LINEしてきてくれた友人がいて。そのおかげです。皆さまに支えられて生きております:)




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