栞にお守りをつけたら読書時間が幸せ
先日、阿佐ヶ谷にある阿佐ヶ谷神明宮を参拝しました。
こちらの神社を知るきっかけになったのは、SNSで拝見した御朱印符です。月の初めに、毎月変わる季節に沿ったデザインの御朱印符を数量限定で頒布されているそうで、和紙に刺繍が施されていて、そのデザインがどれも欲しくなってしまうほど素敵なものなのです。毎月参拝したいくらいです。動機が不純でしょうか。
しかし、現実はそう上手くはいかず、頒布開始とタイミングが合わないまま数ヶ月が経ちました。もう終了しているからと参拝自体を諦めていたのですが、12月13日に煤払いをし、14日からは年末詣の時期に入るというのもあり、御朱印符はなくても年内に一度訪れておきたいなと思い直しました。
阿佐ヶ谷駅から徒歩二分。駅を背にして歩き始め、ほどなくして石塀が見えてきますので、そこを右に曲がるともう鳥居です。あっという間。
鳥居の前で一礼して、境内へ。
偶然にも結婚式が執り行われており、お写真撮影をされていました。お綺麗な白無垢の花嫁さんを拝めて幸運でした。
その横を通りすぎ、拝殿へ辿り着き、形式通りに参拝しようとしたら、思い立って出てきたばかりに五円玉の用意がありませんでした。何も縁起を担げませんが、本来金額に決まりはないそうですし、お気持ちを投げ入れさせていただきました。何卒、悪しからず…!
「縁」に関して色々と思うところがありましたので、その思いの丈をつらつら述べておりましたら、少々時間が経ち過ぎていたようで、お賽銭の時にはちらほら周りにいらした方々が、誰もいなくなっておりました。唯一、お賽銭箱のところに神主さんがいらしただけで、「欲深い人間だな」と思われているかもと勝手に気まずい気持ちになり、一礼してそそくさと立ち去りました。少々「念」が強過ぎたかもしれません。
参拝が終わりましたら、望み薄ですが諦め切れない御朱印符を求めに神明殿まで戻ります。神明殿の前に御朱印符の案内があり、どうやら通年で頒布しているものがあるようでした。朱鷺がデザインされたもので、可愛らしいピンク色で、初めての御朱印符として嬉しいものでした。でも、なぜ阿佐ヶ谷で朱鷺?と疑問に思いましたが、丁寧に説明書がありました。阿佐ヶ谷神明宮にある石碑に朱鷺に関連する和歌が彫ってあるそうです。江戸時代では鳥類保護が厳しく行われていたそうで、神社の近くには幕府の鳥見役人が常駐されていたそう。警戒心の強い朱鷺でも安心して生息できたのでしょうとのことです。また朱鷺が自由に空を飛び、広く分布する日が来るといいですね。
晴れて初めての御朱印符を入手できたのですが、実はもう一つお目当てのものがありました。「神むすび」というレースブレスレットのお守りです。レースで編まれていて、こちらも素敵なデザインなんですよね。色やデザインの種類が豊富なので、こちらもいくつも欲しくなってしまいます。物欲が発動してしまいますね。
どれにしようか迷いますが、BUMPさんの『邂逅』という曲を彷彿とさせ、刀剣乱舞の三日月宗近にも似ている、「好き」が掛け合わさっていると勝手に意味づけをした「神むすび〈月読尊・新〉」を選ばせていただきました。
ブレスレットとして常に身につけてはいられないので、愛用している栞に結んだところ、より一層愛着が湧き、読書時間の幸福度が上がりました。おすすめです。
そして、もう一つ。御朱印符を手に入れたことで、長年気になっていた御朱印帳も始めることにしました。気にはなっていたけれど、今まで参拝した神社を思うと「今更かなぁ…」という気持ちにもなり、なかなか始められなかったのですが、ひとつきっかけを頂けましたね。
凝り性なもので、御朱印帳を選ぶのも一苦労でしたが、雑貨屋さんで見つけた西陣織が用いられた華やかなものを選びました。お雛様の着物生地として織られているものだそうで、お雛様と一緒にお出掛けできるみたいで、嬉しい気持ちになったんですよね。もう「お雛様」なんて歳でもないのですが。童心はいくつになっても無くならないものですね。しかし、身の回りにお気に入りが増えて、見事にご機嫌です。お出掛けする楽しみが増えました。
人、もの、場所、事
様々なものと「良きご縁」が結ばれることを願います。