「私たちの日常は、誰かにとっての非日常。」をいっそのことこじらせる
談話室のテーブルに残る、昨夜広げたスナック菓子のかけらと、わずかな温かみを拭きされば
何事もなかったかのようにきょとんとした朝が転がっている。慌ただしくも、いたって空虚な朝。花火もプールも釣りも終わっちゃって、実家にお泊りに来た親戚も帰って、たくさんの宿題だけが残っているような、小学生の夏休みのあの感じにも似ている。
さっき旅立ったあの人はもう駅に着いただろうか。バックパッカーの大学生たちは、今どこで旅をしているかな。ずっと昔に泊まってくれたあのご夫婦は元気だろうか。あの時お