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おかみの覚書

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#おかみの覚書

真正性について、考えていました

「ホンモノって何だろうねえ」 そう私に問いかけたのは、日田リベルテの原さんだったか、日置…

ウズハウス交換留学 6日目

2/21 月曜日 晴れ 前日の日曜はお休みをいただいたので、今やすっかりポルトのおかみ、まほさ…

いまここで、声をあげること

やる人いないからやってるわけであって、言う人いないから言ってるだけであって、誰かやってく…

傘と本は共有資本

どしゃぶりの中を傘もささず走って行く、ブルーハーツのような人がたまにいる。 ​いや私の周…

熱伝導性の高い世界に生きる

 宿が再開して1ヶ月が経つ。夜の門司港に連なる明かりも、少しずつ彩度を取り戻してきた。予…

おかみの覚書vol3.「けっきょく言葉に何ができるのだろうか」

言葉を通じて私は何を伝えたいのか。 言葉を通じてあなたは何を知りたいのか。 言葉のさきにあ…

「私たちの日常は、誰かにとっての非日常。」をいっそのことこじらせる

談話室のテーブルに残る、昨夜広げたスナック菓子のかけらと、わずかな温かみを拭きされば 何事もなかったかのようにきょとんとした朝が転がっている。慌ただしくも、いたって空虚な朝。花火もプールも釣りも終わっちゃって、実家にお泊りに来た親戚も帰って、たくさんの宿題だけが残っているような、小学生の夏休みのあの感じにも似ている。 さっき旅立ったあの人はもう駅に着いただろうか。バックパッカーの大学生たちは、今どこで旅をしているかな。ずっと昔に泊まってくれたあのご夫婦は元気だろうか。あの時お