大丈夫ですか

ふらふらしてきた日本。いよいよ、他人事モードに入りました。

必ずや〇〇できます。100%一致した。完全な形で。

どうせコミットできないのだったら、まだこんなセリフを並べたほうがいい。今は、だんまり。無理だ。結局、誰かがやらなきゃ収まらない、無論、志の高い人が、想像力と行動力をもって実行に移す。

ここに至るまでは、いったん、住民が「このままじゃまずいんじゃないか」と思わせる時間が必要で、どうしても遅くなってしまう。

大きな代償として、みんなの宝物が失われる。そうして初めて一定の危機感と、自分事感へと転換していく。

ただ、自由な人は自由だ。もともとワンチーム、オールジャパン、国民一丸などといった言葉遣いは、熱しやすく冷めやすい国民性を表す、むしろ弱点んとなる精神だ。戦争は言わずもがだが。

猪瀬直樹さんの「昭和16年夏の敗戦」という名著がある。

真珠湾は、昭和16年12月、つまり、冬だ。まだ、勃発していない戦争の結末が、半年前には粗方わかっていたというもの。

1940年、内閣総理大臣直轄の研究所として、開設された「総力戦研究所」。
来るべき国家総力戦に関する基本的な調査研究と“研究生”として各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートたちに対し、総力戦体制に向けた教育と訓練を目的としたものであった。

この若き英知の結集が、その後の日本の行方を、想像力に基づく創造力によって、分析され、忖度抜きに敗戦に進む日本の姿をあぶりだしたのだ。

今はどうだろう。同じ党の中での抵抗勢力を言われたものは鳴りを潜め、各々が各々の生活を守るべく、サラリーマン政治家になり下がった。

今こそ、「総力戦研究所」が必要なのではないか。

しがらみにとらわれない、純粋でかつはハイブリッドな思考でもう一つの内閣を作り、この難局にどのように対応すべきかをシミュレーションし、現政権にたたきつけて欲しい。どうせ右往左往している、空虚ながら、人命のかかった非常に大事な時間がもったいない。

コロナ禍の現在、疑念を抱かせ、信頼を失った政権の力は、か弱い。

こんなにダメだと思わなかった。

これ以上、人的要因による犠牲者が出ないうちに速攻で手を打てる判断者達の出現を期待する、、、


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