LINEギフト

友人が誕生日だったので
LINEギフトでスタバの700円のクーポンチケットをプレゼントした。
そこそこの間柄ならよくあるやつ。
私のような陰キャはスタバに行く機会すらないので使い損ねたこともある。ごめんなさい。

いつのまにか根付いたLINEギフトの文化。

こういうのって見返りを求めてギフトをプレゼントしてるわけではないけれど、
相手の誕生日にちょっとしたお祝いの気持ち。
それをLINEギフトで形にしている。


以前、家族のいる友人の誕生日に
2000円のスシローのクーポンチケットをプレゼントした。
いつもお世話になっているし、良くしてもらってる友人。家族もいることだしちょっとだけ奮発した。そんなお祝いの気持ちをスシローで表明。
「ありがとう」みたいな言葉を伝えてくれて
「良い誕生日にしてね」みたいなことを返信した。

半年後、来たる私の誕生日。
彼からは一切の連絡がなかった。
私のLINEのアイコンは楽しげにパーティー帽子をかぶっている。
LINE上でこそまだ見れたものだが、本来そこには実際に私がいてパーティー帽子を被りながら彼を見つめ、なにか一言を待っているという状況を想像してほしい。カオス。
誕生日会に、招いた友人が全然来なかった星飛雄馬のアレを彷彿とさせるものがある。あれもまたカオス。


その後、彼と会う機会は何度もあった。
「てかさぁ!俺スシローのクーポンチケット2000円あげたよね!俺の誕生日なんももらってないんだけど!」
この意味合いの日本語を自分の器のちっぽけさを露呈せずに伝えるなんて無理だし、喜怒哀楽のどの感情でいえばいいのかもわからない。

それ以降、仲良く笑顔で接しているし、表面上だけではなく信頼もしている。
けれど、
「LINEギフトでスシローの2000円のクーポンチケットあげたのに俺の誕生日祝ってくれなかったやつ」
というレッテルが心の片隅に張られている。

間違いなく誕生日祝われたがってる32歳のおじさんの方がどうかしている。

いくつになっても器が小さい。そもそも器っていうのは買い替えることはあっても、育てるものではないわけで、自分の器を大きくしようなんてことは到底無理な話なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?