早朝のピザ


近所のよく行くスーパーで
「恒例のピザの日」と書かれた旗が掲げられていた。
業界ではこれをポップというのだろうか。
そんなことを考えながらベーカリーコーナーを覗いていた。

よく行くスーパーなので
普段のピザのラインナップも概ね知っているが、いつもよりもやや種類が多い気はしたが変わらない顔ぶれのようだった。
「恒例のピザの日」と通常のピザの日とでは何が違うのか。

おそらくは気合いの入り方なんだろう。

今日はピザをたくさん売るぞ
旗も立てるぞ
恒例のピザの日だぞ

ベーカリー担当の職人たちがその日はいつも以上に丹精を込めて、粉まみれになりながら焼き上げてくれているのだ。そう思うと食べてみたい気持ちになり購入することにした。

けれどその日の夕食はうどんが食べたくて
職人さんたちのアツい想いと共にピザは翌日に持ち越した。

翌朝は仕事が早い日だったので
5時台に起床。
朝食は食べたい派だ。

家には「恒例のピザの日」に購入したピザがある。
早朝のピザはたぶんアメリカ人よりもアメリカンな朝だ。
私の勝手な彼らの朝食のイメージはシリアルと牛乳、あるいはミートパイとオレンジジュース。(偏見)

朝から重たいなあと思いながらピザをかじった。案外重たく感じなかった。
むしろその日の仕事はいつも以上のパフォーマンスを発揮できた気もする。
朝はパン改め、朝はピザだ。

普段とは違う朝食を食べてみて
エネルギーの消化効率に変化を感じ
アメリカナイズされかけ始めた1日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?