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RSGT発表資料をビジネスサイドのメンバーと一緒に視聴して座談会やったら好評でした

こんにちは、株式会社ROXXの agent bankでスクラムマスターをやっている坂本です。

RSGT2023の発表の視聴会を開発とビジネスサイドのメンバーで一緒にやったんですが、なかなか良かったので、その中でやったことと、気づいたことをまとめてみたいと思います。やったことをもう少し具体的にすると、「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法」をビジネスサイドのメンバーと一緒に試聴して、その後に座談会をするっていうのをオンラインでやってみたところ、参加者から結構好評だったよっていう話になります。


まずはきっかけ

やる前に起きたこと、起きていたことはこんな感じのことでした。

開発組織内でのRSGT動画の視聴会

1月に開催されたRSGT2023に参加してきました。他に参加していたメンバーがチーム内での視聴会を準備していたので、便乗して自分も参加をしました。試聴したのは「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法」で、試聴後に意見交換をしたのがとても良い体験でした。「自分のチームはこうだよ」とか、「おれはこう思った」みたいに、異なるプロダクトを見ている別のチームのメンバーとの話でしたが、チームでプロダクト開発をしているという共通点があったからかとても盛り上がりました。また、話すことによって発表に対する自分の理解も深まったような気がします。

dev以外にも響きそう…の声

「視聴会よかったぜ!次やるとき参加しなよ!」とEM, POに話したところ、「ビジネスサイドのメンバーにも響きそう!〇〇さん最近めっちゃこれで悩んでる」とのこと。発表の中にあった「考える人」と「作業する人」の間で発生する悩みポイントが、最近GMに聞いた悩みと近かったらしいです。個人的には、部署間の連携をもっとうまくできれば良いなあと、ぼんやり感じていたので、同じ事業部内に絞って勉強会を開催する準備を始めることにしました。 

準備と当日の手順

招待

まずは会への招待。フワッとしたノリでなんだか楽しいことやるから来なよ!という感じで以下のようなお誘いを投げました。

実際に投げたお誘いのメッセージ

想定としては、15人くらいあつまれば上出来だろうと思っていたところ、本当に15人集まりました。内10名がビジネスサイドの人。

準備

題材としては、一度成功体験があったので開発内で試聴会をやった時と同じ 「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法」を取り扱いました。
目的は「”プロダクトマネジメント”を知らない人たちがその話題にちょっとだけ知るきっかけを作る」という表面的なものに加えて、「部署内外の人と真面目な意見交換をするきっかけを作ることで、お互いに知り合って横の連携を活発化する」を設定しました。個人的には後者がメイン。
ちなみに、準備にあたっては一緒にRSGTに参加してくれてた2人を協力者に、壁打ちやら、相談やらをしました。感謝。

ツールは以下のような感じ。

当日の手順

実際に使っていたアジェンダの画像

全体の流れは、導入 → 動画を見る → 話す → ふりかえりの構成にしました。
なんとか1時間の会に収めるために、動画を見るパートでは、動画の一部カットしたり、1.5倍速で再生したりしました。(早過ぎたら速度落とすので教えてねと何度も言ったんですが、結局1.5倍で全編再生されました。)
話すパートでは、さすがに15人をいっぺんには捌けんので、GoogleMeetのブレイクアウトルーム機能を使って2グループに分けて進めました。

また、「PdMってなに??」となるのを考慮して、冒頭に「PdM - 開発」の関係性を「GM - メンバー」に置き換えて聞いてみてねと補足しました。

「プロダクトマネージャー - 開発」という関係を「GM - メンバー」にも置き換えれるかもねの図

ふりかえり

ふりかえりは Fun Done Learn をしました。最近ハマっています。

追加でランチ会

当日やってみて、話す時間が圧倒的に足りないという声が出ていたので、急遽次の週にランチ会を設定して、感想や日々考えていることなどを話せるようにしました。座談会ですね。
主催の自分が遠方(福岡在住で会社は東京)ということもありオンライン開催で、6−7名規模のものを2回開催しました。

参加者の反応

視聴会の分のふりかえり

ふりかえりの中で出て来た付箋の抜粋です

こんな感じのこと書いてありますね。

・開発の考え方は通ずることが多くてアハ体験のようでした!
・別チームの方のお話聞けて楽しかったです!
・話す時間だけで1時間くらいあってもよさそう。時間足りん。

取り扱った題材や交流の機会ができたことはとても良かったんですが、話す時間が足りない課題というか、もっと話したい欲求がとても出ていました。
ふりかえりで出た「時間足りん」に対して、フォローとしてランチ会の設定をしたけどホントよかったです。話し足りなかったら飲み会でもランチ会でも話すだけの会を開けばいいんや!

会の中の様子、会の中で上がった声

個人的に一番興味があった1.5倍速 試聴に関してはギリ理解できるラインだったらしく、「気を抜くと追いつけなくなった」という声がありました。ただ悪かったみたいな感想はなかったので、そういう意味では緊張感が良い方に働いていたのかもしれません。

試聴後とランチでの座談会では、何について話すのかを参加者が話題をつなげながら自由に話していました。各々が自分が実は課題に思っていることを話したり、それに対してのアイデアや経験、知見を共有しあっていました。
プロダクトマネジメントをテーマにしている発表でしたが、ビジネスサイドのメンバー(リーダーしてる人)は「組織が大きくなってメンバー間やチーム間の連携で悩んでる」とか「長期目線で現状を考える機会がない、がむずかしい」のように、自分の直面している状況にうまく置き換えて気づきを得たり、考えを話したりしていました。

また視聴会の後すぐにチームに持ち帰ってチーム内での共有会をしようぜ!みたいにチーム間・チーム内連携を活性化するようなアクションをしている人もいました。まんまと思惑通りに動いてくれてとても嬉しい限りです。

アンケートのなかの声

アンケートを取ってみたところ、こんな感じの声がありました。

・ノーアジェンダな感じが良かったです!
・1時間があっという間に感じた
・交流できてよかった。もっといろいろな属性の人が出てくると嬉しい。
・他部署の方と話す機会が無かったので新鮮で楽しかった
・別セクションのリーダーの方との関わりがありがたい

ちなみに全員が楽しかった、次も参加したいと答えていました。他部署との交流がなかなか良かったみたいですね。

まとめ

今回勉強会で扱った発表動画の内容が答えを伝えるのではなく、考えるためのヒントをたくさん提示してくれる感じだったのも座談会が盛り上がる一つの要因だったなと思いました。あとは、いい感じに抽象化して読み替えれたのはとても良かったです。
日々業務や数字締切的なものに追われて、組織課題やすぐ隣の人に目を向けたり考えたりできないこと多いですが、こんな感じで定期的に立ち止まって考えたり、日頃から話すきっかけをもっと作っていけるといいなと思います。第二回をこの熱が冷める前に実施したいですね。

ちなみに、RSGT2023のチケット代と、東京福岡の往復の飛行機代も福利厚生費と交通費として会社に出してもらいましたのでここに感謝を表明します。感謝感謝。

最後に、すばらしい発表を提供してくれた森さん、すばらしいイベントを開催してくれたRSGTスタッフの皆さん、ありがとうございました!

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