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No.5 マニュアル撮影のすゝめ

みなさん、マニュアル撮影楽しんでますか?

今回は「マニュアル撮影のすゝめ」と題しまして、マニュアルで写真を撮る楽しさをお伝えしたいと思います。

「マニュアル撮影は難しそうで手を出せない」という方も多いと思いますが、そんな苦手意識を楽しさに昇華できる機会になれば幸いです。

1.マニュアル撮影を始めた経緯

わたしはカメラを手にしてからというもの、全てマニュアルで撮影すると決めて写真を撮り続けています。

写真を撮る際の基本要素として、F値、シャッタースピード(以下SS)、ISO感度がありますが、これらの関係はネットで調べているだけでは、なんとなくでしか理解できませんでした。マニュアルでの撮影を始めたのは、単純にこれらの関係をいち早く体で覚えたかったからです。

実際にマニュアルで撮影をしてみると、頭で考えて撮影しなければならないため、最初こそ一枚の写真を撮るのに数分かかっていました。しかし、慣れてしまえば無意識に設定を変えることができるようになります。数をこなす必要はありますが、難しくはありません。

ただ、この時点ではまだマニュアル撮影にそれほど楽しさを見出してはいませんでした。

ここまでのわたしは、マニュアルにおける設定を「露光」という点だけで捉えていましたが、実際にはもっと様々な要素が複合的に絡んでいました。

2.露光以外の描写を知る

カメラを手にして間もないわたしは、F値、SS、ISO感度は露光を調整するための設定だと認識しており、他の要素はあまり意識していませんでした。

一般的に露光を上げるためには、
・F値を下げる
・SSを遅くする
・ISO感度を上げる
の3つの方法があります。当然設定を反対にすることで、露光は下がります。

しかし、これら3つの方法による露光の変化は等しくありませんでした。それぞれの露光以外の描写について、簡単にご説明します。

・F値の露光以外の描写
F値を下げた場合、被写体深度が浅くなるため、ふわっとした印象になりやすいです。反対に、F値を上げた場合は、被写体深度が深くなり、シャープな印象になります。

・SSの露光以外の描写
SSを遅くするほど露光時間が長くなるため、動いているものがブレやすくなり、手ブレもしやすくなります。反対に、SSを速くするとブレにくくなります。

・ISO感度の露光以外の描写
ISO感度を上げるほど明るい写真になりますが、その反面ノイズが増えてしまうので、画質が下がったように感じることがあります。ただ、ざらざらした写真が好みの方もいるので、一概に善し悪しは判断できません。

わたしがマニュアル撮影における露光以外の描写を初めて意識したのは、満月を撮影してみようと思ったことがきっかけでした。

「明るくしたいけど、F値を下げるとぼやっとしてしまう。ISO感度を上げるとノイズが出てしまう。そしたらF値を上げて、SSを遅くして三脚で固定すればいいじゃないか。」

こんなことを思った記憶があります。今となっては当たり前のことですが、初心者だったわたしには大発見でした。

3.マニュアル撮影でできること

マニュアルで撮影するということは、写真の雰囲気を自分でつくれるということです。明るい、暗い、柔らかい、シャープ、静的、動的等々、組み合わせ次第で同じロケーションでも違った写真が撮れます。これがマニュアル撮影の醍醐味だとわたしは思います。

もちろんオートで撮影するメリットもあります。オート撮影には「絞り優先オート」や「シャッター優先オート」などがありますが、いずれも機械が自動で露光を調整してくれます。この機能の何が良いかと言うと、撮影者はピントを合わせてシャッターを切るだけなので、狙った瞬間を逃さなくなります。

マニュアルで撮影する際には、露光等々の設定を自分で行う必要があるので、撮りたいと思った瞬間からワンテンポ遅れることがあります。わたし自身何度取り逃がした瞬間があるかわかりません。

4.まとめ

普段からマニュアル撮影をしている方にとっては当たり前の内容だったかもしれませんが、これからマニュアル撮影を始めてみたいという方は、こちらの内容を押さえておけばとりあえずは大丈夫だと思います。

実際はF値と画質の関係や、ストロボを使用する際はSSに注意するなど、他にも考慮するポイントはたくさんありますが、まずは一度マニュアルで撮影をしてみて、楽しさを見出すことから始めてみてはいかがでしょうか。

余力があればMFにも挑戦してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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