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No.4 Fujinon XF 10-24mm F4 R OIS

レンズ紹介第二弾として、わたしが広角の世界にのめり込む発端となったレンズをご紹介します。

今回ご紹介するXF 10-24mm F4 R OISというレンズは35mm換算で15〜35mmの画角であり、いわゆる超広角に分類されるレンズです。

以前行きつけの大型家電量販店で「当店で一番売れているFUJIFILMのレンズ」と紹介されているのを見たことがありますが、FUJIFILMの広角レンズといえばこのレンズだと言っても過言ではないのではないでしょうか。

1.購入に至る経緯

このレンズを購入する以前、わたしは広角レンズに対して「背景を整理しにくい」「主題を明確にしにくい」などのネガティブな印象を持っていました。今思えば、広角レンズに手を出す勇気がないただの言い訳だったのだと思います。

そんな中、SNS上で風景の中に人が写っている写真を見つけ、初めての見るその写真にわたしは急激に惹きつけられました。どんなレンズで撮影したのだろうとワクワクしながら調べました。そこで初めて超広角レンズの魅力に気がつきました。

これを機に広角レンズを購入しようと決意し、すぐにFUJIFILMの広角レンズを調べました。候補にあがったのは、以下のレンズです。

・XF 10-24mm F4 R OIS

・XF 8-16mm F2.8 R LM WR

・XF 16mm F1.4 R WR

描写はどれも素晴らしいと定評がありましたが、広角レンズを購入したら必ず撮影するぞと決めていたのは風景だったので、このラインナップを見ると名前にWRが入っている下二つが魅力的でした。しかし、当然の如く予算オーバー。XF 10-24mm F4 R OISは画角的に、超広角でも標準でも使用できるので一番気に入っていましたが、WRだけが気がかりで最後まで悩みました。

まず最初に候補からはずれたのはXF 16mm F1.4 R WRでした。描写は一級品ですが、単焦点ということもあって汎用性に欠けると感じ、断念しました。

また、XF 8-16mm F2.8 R LM WRに関しては、ズームする際に前玉が繰り出すので、保護フィルターを付けられないというデメリットがありました。

保護フィルターとWRを天秤にかけた結果、わたしが撮影する環境ではWRがなくても大丈夫だと信じ、予算との兼ね合いもあったのでXF 10-24mm F4 R OISを選択しました。この選択は一度も後悔したことがありません。

2.外観

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相変わらず鏡筒が美しいです。以前ご紹介したXF 56mm F1.2 Rよりは少しだけ大きいですが、重さは410gと誤差程度しか変わらず、500mlペットボトルより軽いです。やはり軽さは正義です。

ズームリングは若干の重みがあるので、微妙な調整がしやすいです。

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鞄にしまう際には、フードを逆にして付けることでよりコンパクトになります。ちなみにですが、付属のフードは花形です。個人的には丸型よりこちらのデザインの方が好みです。

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XF 56mm F1.2 Rに引き続き、X–T2との相性も非情に良いです。持っているレンズの中では一番見た目が好みです。 

3.作例

広角レンズを購入してからというもの、広角を用いた風景撮影にのめり込んでしまったのでネイチャーフォトしかご紹介できませんが、ご容赦ください。

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まずは立山連峰にある「ミクリガ池」にて撮影した一枚です。初めての登山が立山でしたが、こんなに素晴らしい景色が見られることを知り、登山にも興味をもつことになりました。

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こちらは愛知県豊田市にある「王滝渓谷」です。若干熱中症気味になりましたが、歩き回った甲斐がありました。渓流の細い線までしっかり解像しています。

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超広角レンズならではのパースを活かした鳥取砂丘での二枚です。

自画自賛ではありますが、この二枚は広角レンズを使用してから初めて自身の成長を感じた写真です。撮りたいと思っていた写真と、実際に撮れた写真が100%一致する気持ちよさを知りました。

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最後に、精進湖にて撮影した正月の日の出です。逆光耐性も個人的には問題ないように感じます。

この日は流星群が見られる日だったので弾丸で撮影に向かいましたが、結局朝まで滞在しました。写真とは関係ありませんが、この日学んだことは防寒の大切さです。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。超広角レンズで切り取る世界を楽しんでいただけましたでしょうか。作例であまりレンズの特徴について言及できませんでしたが、写真を見ていただければどれだけ優秀なレンズかお分かりいただけるかと思います。

デメリットはこれと言って思い浮かびませんが、強いて言及するのであれば、F値がF4と若干暗めではあることと、たまにもう少しズームしたいと思うことがあることくらいです。

F値問題については、日中や室内での撮影ではほとんど問題ありません。ただ、星景写真をメインで撮られる方は、XF 8-16mm F2.8 R LM WRやXF 16mm F1.4 R WRの方が圧倒的におすすめではあります。XF 10-24mm F4 R OISでも赤道儀を使用すれば綺麗な星景写真が撮れると思いますが、わたしはサードパーティ製の明るい広角レンズを購入することで解決しました。

ちなみにXF 10-24mm F4 R OISを用いて、ISO感度を上げて撮影した天の川はこちらです。

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たまにズームが足りなく感じることについては、当たり前のことですが、他のレンズを使用すれば済むお話です。

旅行用に守備範囲が広角から望遠のレンズがあったら嬉しいと思うことはしばしばありますが、やはり超広角レンズでしか撮影できない世界を一度知ってしまっては、手放す気にはなれません。

超広角の世界は、慣れるまで少しだけ時間がかかるとは思いますが、本当に魅力的あふれる世界です。この記事を見て少しでも超広角の世界の魅力を感じていただけましたら、是非足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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