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配信アプリ「トピア(topia)」の音楽制作を担当しました!

最近のお仕事としてバーチャルカラオケ・配信アプリ「トピア(topia)」のオリジナルBGM制作イベントを2021年9月と2022年1月と続けて担当しました。また、それを機に継続して色々な企画でご相談いただいています。

このアプリを運営している株式会社アンビリアルさま、なんと僕がバンドマン時代にお世話になった先輩が在籍していて偶然にも縁あってお声掛けいただいたのがこの仕事を担当したきっかけでした。

僕自身まさかそういう流れでご依頼をもらえると思ってなかったのでビックリだったのですが、「そういえばバンド時代に絡んださくまにちょっと声かけてみようかな」って思ってもらえたのはとっても光栄です。

さらに最初にお仕事のオファーをいただいてから僕自身がBGM制作を担当するだけでなく、自分以外のクリエイターさんを先方に紹介するなどの広がりもありました。

なので今回はそんなトピアについて、自分が担当したイベントについて、また紹介させていただいたクリエイターさんについて書いていきたいと思います。

バーチャルカラオケ・配信アプリ「トピア」とは?


topia(トピア)は簡単操作で自分だけのアバターが作れ、顔出しなしでカラオケやコミュニケーションが楽しめる、バーチャルカラオケ配信アプリです。 フリータイム0円で、カラオケ15000曲が歌い放題! ボカロ・アニソン・最新J-POP人気曲が完全無料で歌える! あなたの表情を認識し、歌に合わせてアバターが動く!

https://topia.tv

バーチャルカラオケ・ライブ配信がメインであるものの、それ以外にもさまざまなイベントが活発に開催されており、イベントで競い合ってランキング上位となったライバーさんにオリジナルソング(歌もの)やオリジナル配信BGM(インスト)をプレゼントする、というような企画が毎月行われています。

光栄なことに僕はこのオリジナルBGMイベントで楽曲提供するクリエイターとしてオファーをいただきました。

制作担当したオリジナルBGMイベントについて

◆2021年9月オリジナルBGM:SAKUMAMATATA

このイベントの概要は「アプリ内のイベントでライバーさんたちが競い合って、ランキングで1〜3位に入賞した人がクリエイターからオリジナルBGMを提供してもらえる」というものです。

僕はクリエイターとして「1位の人に2曲・2位と3位の人にそれぞれ1曲ずつの合計4曲」を打ち合わせしながらリクエストに応じてBGMを提供しました。

▼完成したBGMはこちら

YUEさんは「SAKUMAMATATAさんにメタルな曲を作ってほしい!」という熱烈なラブコールを送ってくださっていてすごくうれしかったですね。

存分にゴリゴリのメタル系BGMを作りました。笑
なにを作ってもポジティブなフィードバックをくださって、本当にめちゃくちゃやりやすかったです!ありがたい。最初のデモ提出から10日間で制作完了しました。

比奈宮もなさんは「可愛くてキラキラなアイドルのイメージで、エレクトリカルポップなBGM」というリクエスト。ワクワクするようなアップテンポなキラキラポップBGMが完成しました。
もなさんはイメージがとても明確で迷いがなく、やりとりもとてもスムーズでした。最初のデモ提出から7日間で制作完了。

Tacoちゃんさんは「ディスコ調で『明るめ』『テンションあがる』『落ち着いた』『ちょっぴり可愛い』イメージのBGM」というリクエストでした。事前に僕のYouTubeチャンネルをくまなくチェックしてくれていたり、イメージしてる参考曲やアバターのキャラデザ・立ち絵、歌ってみた動画などの資料なども送ってくださって、すごく丁寧なやりとりだったのが印象的でした。最初のデモ提出から2日間で制作完了。

この時期は他にも何件もプロジェクトを抱えててかなり多忙だったのですが、おかげさまで最初の打ち合わせ連絡からトータル16日間ほどで制作が完了しました。

このオリジナルBGMイベントは毎月のレギュラーイベントで、先方から「来月もどうですか?次はいつやりますか?」的な感じで矢継ぎ早にお声がけいただきました。とてもうれしかったのですがスケジュールがとにかくパンパンで、しかもちょうど家を建て始めてて新居への引っ越し準備などいろいろ重なっていたため「年内はスケジュールいっぱいなので年明けはどうでしょうか?」と先方にお伝えしたところ、すんなり年明け1月イベントの担当が決定しました。

◆2022年1月オリジナルBGM:SAKUMAMATATA

2022年明け1発目、2回目のオリジナルBGMイベント担当。ライバーのみなさんはやっぱり礼儀正しくて丁寧でレスも速く、おかげさまでスムーズに進行できました。

▼完成したBGMはこちら

もにさんは「ガーリーでキラキラした元気な歌ものっぽい曲」と「少し落ち着いた可愛いキラキラしたBGM」というリクエスト。丁寧なやりとりの中にも熱意がしっかりあって、配信を楽しみにしているリスナーさんのことを真剣に考えている様子でした。

1曲は王道アイドル系のBGM、もう1曲はすこしゆったりしたテンポの可愛らしいBGMが完成。打ち合わせ含めて10日間でBGM制作が完了しました。

mireさんは「楽しそうなイメージ、星空のもとお散歩に出かけるようなワクワク感、所々スタッカート等を入れてスキップを表現、グロッケン等でキラキラとした星空を表現、ゆったりとしたテンポ、6/8拍子や3拍子のようなリズム感」とかなり明確なリクエスト。音楽活動や楽器経験がある方とお見受けしました。終始スムーズかつ丁寧なやりとりで、打ち合わせ含めて6日間でBGM制作が完了しました。

みきてぃさんは「ジャジーで壮大なロックテイストの曲、すこしダークでアダルトな要素も入れたい」というリクエスト。打ち合わせのやりとりを重ねた末に、ほんのりジャジーで影もありつつストリングスも入れた壮大なロックバラード系BGMが完成。最初のデモ提出から4日間で制作完了しました。

今回もそれぞれのリクエストとキャラに応じたテイストのBGMが完成しました!ライバーさんのスムーズなやりとりと運営さんのサポートのおかげで、すべてほぼ同時進行でトータル14日で制作完了しました🙏

◆制作担当した所感

取りかかる前はなんとなく「若いライバーさんとかも多そうだし、音楽制作の発注なんて普段することないだろうから、どんなやりとりになるかな?」と少しだけ不安もあったのですが、実際にやってみたら皆さんとても礼儀正しくてやりとりも丁寧でレスも速いし、事前に僕のYouTubeチャンネルをチェックしてくれていたりして、かなりスムーズに進行できました。めちゃくちゃありがたかったです。

ランキングで上位になるようなライバーさんというのはやっぱり相応にきちんとした方が多いのかな、という印象を受けました。

紹介したクリエイターさんについて

実は僕が最初に先方からオファーをもらったときは先に紹介した「オリジナルBGMイベント」ではなく、「オリジナルソング(歌もの)提供イベント」でお声掛けいただいていました。しかし、この頃の僕はかなりスケジュールもいっぱいで、その上「作詞・作曲~完パケ」という内容に対して僕は普段歌ものをやっていないので悩んだ末にお断りすることにしました。

ただただ断るのも心苦しいので、「企画の趣旨に合った適任なクリエイターに心当たりがあるので、本人からOKがあればお繋ぎします」と先方に伝えました。

①2021年9月オリジナルソング:バターサンドさん

パッと頭に浮かんだのがバターサンドさんでした。長野のアニキである影山さん主催のDTMer会で知り合ったクリエイターさんで、現在ボカロPとして活動されている方です。

Twitterのタイムラインでバターサンドさんのボカロ曲をたびたび見かけていてイケてた記憶があったのでDMを送ってみました。幸いにもご本人も興味があるとのことだったので「条件が合いそうならぜひ!もし厳しければ気にせず断ってぜんぜん大丈夫です!」と伝えた上で先方に取り次いで直接やりとりしてもらうことに。

僕自身はスケジュール的にも内容的にもちょっとマッチしてないかなと思ったので、知っているクリエイターさんを紹介した運びなのですが結果的にバターサンドさんに快諾してもらえてなにより。

完成した曲聴いてさらに「こりゃよかった!」と思いました。ボカロPとしてはもちろん、こういう楽曲書き下ろし系のお仕事でも人気になりそう。

また、2回目のオリジナルソングイベントが決まったアナウンスを見かけたときは、自分は関わってないのになんだかうれしくなっちゃいましたね。

②10月オリジナルBGM:キクチミユキさん

僕が引き受けた9月のイベントが終わってすぐ先方から「来月もどうですか?」と声をかけてもらえたんですが、先述したとおりさすがにスケジュールいっぱいなので別のクリエイターさんに声かけてみます!ということになりました。

オリジナルBGMの制作案件に紹介するならだれが良いだろう?と考えたときに、「バーチャルアバター、Vtuber、配信BGM」などのキーワードからふと思い浮かんだのはキクチミユキ(KimiEdge Records)さんでした。

Twitterで活動をお見かけして知った方なのですが、まさに「バーチャルアバター、Vtuber、配信BGM」向けのフリーBGMを配布していて、キュートなオリジナルBGMの需要にピッタリのクリエイターさんだと感じました。

ちなみに「バーチャルアバター、Vtuber、配信BGM」というキーワードでパッと頭に思い浮かんだのはこのキクチミユキさんと、こおろぎさんでした。笑

キクチさんは以前noteでこんなガッツのある記事を書いており、読んだときになんだか数年前の自分を思い出したので「こういう『これからもっと音楽の仕事がしたい!』というガッツのある人につなげたら、良い方向に作用しそうだな」と思いました。

ご本人にDMしたところ興味があるとのことだったので、「もし条件が合いそうならぜひ。厳しければもちろん断って大丈夫です。」と伝えた上で先方とおつなぎして直接やりとりしてもらうことに。こちらも結果的に引き受ける形になったようでなによりでした。

完成したBGMを聴いてみたら本当に企画の趣旨にピッタリでした!きっとこれからますます活躍するクリエイターさんになるんだろうなぁ、と改めて思いました。

③11月オリジナルソング:ハヤシユウさん

そのあとも「歌もの企画のクリエイターさんも良い方がいればぜひ!」と先方から連絡をいただいていたので、どんな人が良いかなぁと考えたところパッと思い浮かんだのがハヤシユウくんでした。

ユウくんもバターサンドさんと知り合ったときのDTMer会で初めて会って、そのあとAudiostockのイベントでも再開してみんなで居酒屋に行ったりしたこともありました。彼はシンガーソングライター兼作曲家として活動しており、歌ものもBGMも作れる才能あふれるクリエイターでYouTubeでも人気者なのですごく適任だと思い、さっそくDMしてみました。

あとは同じ流れで先方とやりとりしてもらい、引き受ける運びになったとの連絡をもらいました。こっちまでうれしくなっちゃう。

完成した曲は王道ガールズバラード。ハヤシユウくんの作風イメージにないけど、こんなめちゃいい曲そつなく作ってくるところがさすが。

さらに新たに2月イベントも担当することが決まってました。それだけ反響が良かったってことですね。やっぱりさすがです。

④11月オリジナルBGM:松本一策さん

ここまで何人か紹介してるうちに「もっといろんなジャンルの人とつなげていった方がいいのでは?」と運営さんみたいなことを勝手に考え始めました。笑

せっかく紹介するならよく知っている人の方が良いと思い、思い浮かんだのがバイオリニストの松本一策さんでした。「いっさくこんぴ」や、僕自身の請け負い仕事で作った曲にバイオリン入れてもらったりと度々お世話になっている方です。

音大、プロオーケストラ出身の正統派音楽家のプロミュージシャン。演奏家のイメージが強いですが、作曲もされている多才なクリエイターさん。

この企画の趣旨的にはどちらかというと「キュートなポップス」の需要が高いイメージですが、オーケストラ系のBGMって普遍的でどの分野でもかなり需要があると思うので「今月のイベントはオーケストラ系の曲を作るクリエイターさんです!」とアナウンスされたら、きっとそういう曲を作ってほしい人が集まってくるだろうと考えました。

DMで声を掛けてみたところ一策さんにも興味を持っていただけたので、先方とおつなぎして直接やりとりしていただいた結果引き受けていただけました。

完成した曲をチェックしてみたらめちゃくちゃ壮大な曲や生演奏入りの曲が出来ていて「やっぱ需要あるな、クラシックやオーケストラ音楽ってやっぱ強いんだな」と改めて感じました。

オーケストレーションってちゃんと学んでる人じゃないと書けないし、自分で作曲して演奏・録音して、DAWで打ち込みして完パケまでできるプロの演奏家ってオールマイティーすぎてすごい。羨望のまなざし。

⑤12月オリジナルBGM:佐々木彗太さん

佐々木彗太ことササキングトルネード(僕が勝手にそう呼んでいるだけ)は同世代のクリエイターさんで、やはり影山さんのDTMer会で初めて会いました。品川あたりでサシ飲みしたこともありましたね。

どちらかというとアーティスティックな音楽活動をしていて、音楽性もピアノソロの楽曲が多いので企画の趣旨的にはどうかな?と思ったのですが、一策さんのときと同様に「特定ジャンルに特化している個性的なクリエイター」の方がむしろいいのでは?と思って、声をかけてみました。

本人も興味があるとのことだったので、こちらも直接おつなぎして引き受ける流れとなったようです。ナイス。

ピアノアンビエントな神秘的な世界観どっぷりのBGM。こちらもやはりクリエイターの作風にインスパイアされたリクエストだったようですね。こういうリクエストに応じて作るタイプのお仕事で自分の作風をしっかり出せるって素晴らしいな、と思います。

お見合いおじさんに俺はなる

このように昨年9月から1月までの5か月間で僕自身もBGM提供を2回担当している他に5名以上のクリエイターさんを紹介していますが、これは僕が運営さんに「こんなクリエイターさんがいるけどどうですか?」と好意で紹介しているものです。それによって僕がキックバックをもらうとかインセンティブを得ているといったことはありません。

今後も機会があればお見合いおじさん的な感じで素敵なクリエイターさんを紹介できたらいいなぁと思っています。

トピアはライバーにもクリエイターにもやさしい

トピアは配信するライバーさんやその配信を楽しむユーザーさんたちのための素敵なカラオケ・配信アプリです。

が、それと同時にクリエイターの活躍の場を生み出しているとてもクリエイターフレンドリーなプラットフォームでもあると思います。ライバーさんだけじゃなく、クリエイターも巻き込んでどんどん新しい経済圏を作っていくような勢いを感じました。

僕のまわりのクリエイターさんにもまだトピアのことを知らない人がいると思うので、これを機にぜひチェックしてみてほしいです。

トピアに登録できる!?オリジナル楽曲大募集

今ならさらにこんな企画もやってるみたいです。アプリ内でみんなが歌えるオリジナル楽曲を公募して、カラオケが再生・歌唱された回数に応じてクリエイターに報酬が付与されるというシステム。もはやカラオケ印税。こちらに関しては直接応募して採用されれば誰にでもチャンスがあるのでトライする価値がありますね。

王道なガチ歌でもいいし、ちょっとネタっぽいおもしろい歌とかも良さそう。思わず歌いたくなるような歌もの楽曲が作れる人にはピッタリの企画ですね。

おわりに

普段は主に自分のことについてnoteに書いていますが、今回は自分のことだけではなくお仕事で関わった方のことなどについて書かせていただきました。(もちろんトピアの運営さまにも各クリエイターさまにも確認を取った上で書いております)

今回のご依頼をいただいた経緯もバンドマン時代の先輩からのお誘いだし、たまたまお声掛けしたクリエイターさんたちともいろんなご縁があって繋がりがあるわけだし、やっぱり個人の活動とはいえさまざまな人との出会いがあってこういうお仕事や音楽活動ができているんだな、と改めて思いこの記事を書きました。

僕自身の仕事についてもそうですが、これを機にトピアのことや様々なジャンルの音楽クリエイターさんたちのこともぜひチェックしてもらいたいです。

それでは今回はここまで。また次の記事でお会いしましょう!

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