「ママがいい」と言われて、仕事を辞めたくなった日

「ままは、おしこと(仕事)?」

「ほーくえん(保育園)きょうまっくら。おやすみなの。せんせい、ねんねしてるの」

「やだ、ままがいい」

最近、また下の子が保育園に行きたがらなくなった。離れる時、全力で泣き、叫び、床にへばりつく。私も汗が吹き出る。先生も頼りなく思えて、泣きそうになる。

そして、ふたたび思う。「私、ここまでして働く意味あるのかな?」「子どもとの時間を削るほど価値ある仕事してるかな?」

最近知ったのだが、私はHSPだ。感受性が強く、敏感なタイプ。朝、子どもから負の感情をまともに受けると、1日心身が不調になる。その後、仕事で他人と向き合う気力を失う。

長時間労働前提の職場。親は遠方。転勤族。でも、自分なりに働き方を切り開いてきたつもりだ。保活も何度もした。どうにもならなくなって、夜遅くまで働いて子どもに負担かけた時期もあったけど、今は基本、夕方には帰宅している。(上の子が不安定になったため、働き方を軌道修正した)

そうなると職場では永遠にB級扱いだ。当たり障りはないけど、それなりにやりがいのある仕事内容。子2人抱えて正規雇用なんて恵まれてる。だけどそのうち、「子どもも大きくなってきたから、たまになら大丈夫でしょ」と夜間勤務を求められるようになる。

だけどね。今でもたまに私が夜遅く帰ると、子どもたちが不安定になるのよ。後々まで響いて、めんどくさいの。家事が得意な夫も、しんどそう。結局、自分に返って来る。だから、飲み会に行くのもめんどくさいの。そもそも、たまに夜間勤務をしたくらいでは、キャリアにならない。いつでも夜遅くまで働く人とは、戦えないのだ。

職場で生き残ったワーママの先輩の多くは、だんだん夜遅くまで働くようになっていく。「子どもが最近荒れてて困る」って言いながら、夜も、子どもが病気の時も働く人をみて、悲しくなった。おじいちゃんおばあちゃんに、育児丸投げしてる人も、いた。

それって、本当に幸せ?

そんなふうにはなりたくないし、私はなれない。