藤原啓治さん。

今日、いやもう昨日の夕方になりました。突如として我々に伝えられた訃報、それは声優・藤原啓治さんの訃報でした。
この訃報をきいた何千、何万という人間が悲しんだことでしょう。
私はこの訃報を聞いた時、今日は一人で酒盛りをするぞ、とバイト先近くのショッピングセンターで、ウィスキーと炭酸水を購入し、うきうきと帰っていた時でした。
私のフォロワーさんが「藤原啓治さん・・・うそやろ・・・!」とつぶやいていらっしゃいました。私はあわててタイムラインを繰りました。現れたのは「【訃報】声優・藤原啓治さん死去」の文字だったのです。
なんという。なんということだ、と思いました。誤報であればいいと思いました。
今日はエイプリルフールではありません。しかしてその訃報はもちろん事務所さんの公式アカウントから発信された情報でした。
なんという。私はそのとき「泣きそう」というたった4文字のつぶやきですらまともに打つことができませんでした。
家まであともう少しの距離、私は泣きながら帰りました。
藤原啓治さんが演じられた役で泣いたこともあった。そしてそれは今日と同じ、夕方ごろであったのです。

私は声優ではありません。ですが、今日お酒を飲む前に藤原啓治さんに献杯させていただきました。
人生は一度きり、そんなときに藤原さんのようなすばらしくユニークな声優さんに出会えたこと、作って下さったことを神様に感謝いたしたく思います。でも、55歳という若さで自分のもとに引き寄せたこと、ああ神様、私は恨めしく思います。

闘病生活、大変お疲れ様でございました。
藤原啓治さんのこえはまさに唯一無二の優しさのある声でありました。
私達藤原啓治さんの声を知る物の命ある限り、我々の心に残っていますように。

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