お葬式に華を添える 「供花」の選び方
お葬式と言えば、祭壇や故人様の周りを飾るお花たち。
お花のボリューム感でお葬式の規模感や料金が変わるくらい
重要なものですよね。
故人様が別にお花が好きでは無かったからと
お花をあまり飾らないご家族様もいますが、
供花は故人様の為だけではなく、
参列される会葬者の方々に向けた意味もあります。
必要以上の豪華なお花を飾る必要はありませんが、
やはりお花を飾ってみおくってあげたいですよね。
今回はそんな「供花」（きょうか）についてのお話です。
供花（きょうか）とは
供花とは、お葬式の際に故人様のご冥福を祈り、飾るお花の事です。
生花を供えることで霊を慰めるという意味があります。
絶対に飾らなければいけない！という決まりがある訳ではありませんが、
故人様の為、参列される会葬者の方々の為にも、飾るのが一般的です。
また、この供花の種類や規模感については、
ご家族やご親族で意見が分かれやすいところです。
ＳＫＫでも、喪主様への断りなしにご親族様が豪華な供花を
注文しようとして、方向性が違ったので一旦お止めして確認した…
という事がありました。
お葬式の規模感や方向性に合わせた供花選びが必要になります。
故人様の生前のご意向や、喪主様のお気持ちを尊重しましょう。
供花を贈れる人は？
供花を贈る人に特別な決まりはありません。
気持ち次第では誰でも供花を贈ることができます。
贈られた供花は、祭壇の周りや斎場の入り口に飾られ、
故人様の周りに華を添えます。
悲しむご家族も、たくさんの供花を飾って故人様を弔いみおくることで、
慰めにもなり多少でも前を向くことができます。
ご家族やご親族以外の親交のあった方でも、
心を込めたかご花や花輪を贈ることができます。
ただし、ご家族が供花や供物を辞退されている場合があります。
その際には供花を贈ることは控えましょう。
供花を贈る際には、ご家族がご辞退されていないかを
事前に葬儀社やホールに確認しましょう。
また、供花は宗教や地域によってもマナーがあります。
問題無いものかを確認してから送るようにしましょう。
お葬式でのお花の種類
お葬式では、供花以外でも様々なお花が用意されます。
注文する際は、どのお花かを間違えないように選びましょう。
例えば、下記のようなお花の種類があります。
花輪：供花と同じ意味合いのお花で、入り口に飾る
スタンド式のお花。枕花：ご逝去直後からご葬儀までの間、故人様の枕元に飾られる
お花です。ご自宅や安置所などに送ります。献花：献花台やお棺に１人１本ずつ捧げるお花です。
供花で人気なお花は？
お葬式の供花として好まれるのは、
「弔いの色」とされている白いお花です。
種類としては、やはり定番の菊を中心としたお花を飾るのが一般的です。
他には胡蝶蘭や百合、トルコキキョウなどもよく選ばれていますが、
最近では洋花を多く取り入れた供花も選ばれています。
色合いも白一色ではなく、淡色を織り交ぜて
カラフルな供花を選ばれる方も増えています。
定番ではなくても、故人様の好きだったお花を用意したい！
というご家族もいらっしゃいます。
宗教ごとの供花の種類
仏式・神式では、供花はごく一般的に飾られます。
ただ神式の場合は供え方のしきたりが難しいと言われます。
キリスト教でもカトリックとプロテスタントでは違いがあります。
主な３つの宗教で供花の違い次のようになっています。
■ 仏教
どんな場で適応しやすい籠盛りのフラワーアレンジメントが一般的です。
広い会場であればスタンド型のお花を贈ることもあります。
お花の種類は菊や百合、カーネーションなどが一般的で、
場合によっては胡蝶蘭を入れることもあります。
■ 神道
基本的には仏教と同じ飾り方が一般的です。
昔は神道で榊（さかき）が飾られていましたが、最近では喪主様が
榊を供え、他の方々がお花を供える形が一般的になっています。
お花の種類は、白い菊がほとんどですが、百合などを交え、
白をベースとしたシンプルな色合いで供えられます。
■ キリスト教
スタンド型のお花や花輪などが使われることはありません。
籠盛のようなフラワーアレンジメントが選ばれることが多く、
教会ではなくご自宅へ、ご家族への慰めとして贈ります。
キリスト教の葬儀は、主に礼拝するという意味合いを持ちます。
種類は洋花を中心にカーネンションや百合を使用し、色花も使われます。
故人様を想って飾られる「供花」。
お悔みの気持ちは皆同じでも、お花選びは個人差が出ますよね。
故人様が好きだったお花なのか、ご家族のお気持ちなのか、
それとも参列者の皆様へなのか。
故人様が生前のご希望を遺している場合もありますが、
そうでなければ迷ってしみますよね。
最終的には喪主様のご意向を尊重しましょう！
どうしても迷われた場合は、お願いしている葬儀社に
相談してみると良いと思います。
ご家族やご親族、ゆかりのあった方々が悩んで選んでくれたお花、
きっと故人様も喜ばれますね！