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こんな視点でご葬儀を選んでみては? コンパクトなご葬儀の意外なデメリット


最近では、ごくお身内のでの家族葬火葬式が主流になってきた葬儀業界。

2日間かけてお通夜まで行う古典的なご葬儀を執り行うご家族様もかなり少なくなってきたような印象です。

遠方から来られるご親族様がいたり、
ご家族様も忙しくて長期の時間を割くのが難しかったり、
故人様やご家族様、ご親族様のご意向や事情があってコンパクト化しているお葬式。

コンパクトでも心を込めた丁寧なご葬儀も出来るし、もちろんかける時間やお花の量、金額でご葬儀の良し悪しが決まる訳ではありません。

ただ、コンパクトにした事により思わぬ負荷がかかる事もあるようです。

今回は、過去にあったSKKでのお話を交えて、ご葬儀の選び方のお話をしようと思います!




生前の交友関係を知っていますか?


ご家族様の大体の交友関係や、各所でのご家族の振る舞いや関係性、皆さんはどれくらい把握されていますか?

"交友関係が広いみたい"  "そんなに友人はいないと思う"
なんて思っていても、実際にはどん誰とどんな関係を築いているかは知らなかったりしませんか?

SKKで過去にお手伝いさせていただいたご葬儀では、
ご家族の想像を超えたお問い合わせや供花の数で、大変な思いをされたご家族様がいらっしゃいました。

◆実際にあったご葬儀のお話


一家の大黒柱だったご主人様が急逝し、喪主の奥様を筆頭にご家族は悲しみの中ご葬儀の準備に奔走していました。

「近親者のみの家族葬」

葬儀の形を決め、そこに向けて細かな物を相談し決めて行かれていました。

ご家族としても、「故人様は交友関係は広めだったと思う」と仰っていて、
ご葬儀は近親者のみでも、ご友人様にお別れを言って貰った方が良いんじゃないかとお考えでした。

それを踏まえ、訃報はご葬儀前に流すとの事で
ご葬儀までの2日間、故人様をご安置中だった自社ホールの
「サルビアホール荻窪」にてご安置中のご面会は可能という旨も踏まえて訃報をお伝えしていたそうです。

◆ここからが想定外!!


「数人からは面会の問い合わせがあると思います」
と仰っていたご家族様。

ご友人に伝わった訃報はどんどん広がり、
蓋を開けてみれば、ご面会の30分刻みの枠が全て予約で埋まり、仲間内で時間を合わせて貰うなどの調整が必要なほどのお問い合わせ量でした。

急な訃報で慌ててご面会に飛んでこられたご友人の皆さま。

故人様はかなり人望が厚く、いろいろなコミュニティーでリーダー的な存在だったそうで、泣き崩れる方もいらっしゃったそうです。

ご葬儀の問い合わせも多く、家族葬なのでお伝え出来ない旨をお伝えすると
「お香典だけでもお渡ししたい」と懇願される事も多かったようです。

多くの葬儀ホールでは、お香典などお預かりすることができない場合も多いです。
弊社のサルビアホールでも全てお断りさせていただいていました。




ご葬儀の後が大変になった


そんな人気者だった故人様。
ご家族様にとっては思いがけず嬉し気持ちもあったと思いますが、当然大変なことがかなり増えてしまいました。

まず、ご葬儀に参列できない方々から、沢山の供花が届きました
ご自宅へお香典を持って来られた方々も居たと言います。

お香典や供花を辞退されるご家族もいらっしゃいますが、
今回のように、参列をご希望される方々が多い場合は、「気持ちだけでも何か渡したい」と言われる事も少なくありません。

そんなご友人の方々の気持ちを汲んで辞退されない場合は、個人的に後々のお返しなどの対応をしなければならず、大変だと聞きます。

また、ご自宅へ弔問に来られる方々もいらっしゃるので、弔問客への対応も大変になるそうです。

この時のご家族様は全てのご面会には立ち会われませんでしたが、
ご面会に来られた方々にご挨拶される場合など、立ち会いを希望する場合
ご面会希望の方が多い場合に対応がかなり大変になります。

故人様の交友関係が広かったり、コミュニティで人をまとめるような役割を担っていたり、
ご家族様が把握されている以上に悲しみの輪が大きい事もあります。

ご家族様の大変さもさることながら、
生前親しくされていた方々にしっかりお別れしていただくためにも、

交流のあった方々をお招きしてお葬式をするという選択肢もあるのかもしれません。

お葬式の形を選ぶ際、故人様の生前の交友関係やご活躍を考えて選ばれるのも1つの選択肢ですね。





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