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お棺の中に入れられるもの

こんにちは、葬儀社エスケイケイフューネラルサービスです!

ご葬儀で中央に眠る故人様。
その故人様が入るお棺には、故人様の旅路に持たせたいものを
ご家族様が入れる…というイメージがあるかと思います。

特別なものは無くても、お花をお顔やお体の周りに飾ったり。
故人様の旅路が寂しくないように、ご家族様やご親族様が
思い思いにお別れを告げながら、お棺に入れていきますよね。

でも、故人様が好きだった・愛用していたからと言って、
お棺には何でも入れられる訳ではありません!
故人様はご火葬されます。
つまりは、火葬に相応しくないものは入れられないのです。

今回は、そんなお棺に入れられる副葬品について
お伝えしようと思います!

■よく選ばれるもの

故人様に持たせたいもの。
と聞かれて真っ先に思い浮かべるのは、
きっと 故人様の好きだったもの ではないでしょうか?

1番よく選ばれているのは、やはり食べ物や飲み物、お酒などです。
好きだったお菓子やフルーツ、小さな紙パックの飲み物などが
好まれているようです。
※一升瓶や缶などのままお棺に入れる事はできません。
 スイカやメロンのような、大きな水分の多いフルーツも不向きです。

次によく選ばれるのは、よく着ていた洋服です。
故人様が愛用していた洋服や、ネクタイや帽子、ハンカチなどの小物類も
好まれています。
最近では、旅支度の代わりに愛用していた洋服を着せたい
というご家族様もいらっしゃいます。
故人様の状態により着せられない場合は、身体にかける事も。
もちろん、お棺に入れるだけも可能です。
金属部分が含まれるベルトや、付属品がついている洋服は不向きです。

他に人気なのは、人形やぬいぐるみなど好んでお部屋に飾られていたもの。
大きすぎるぬいぐるみなどは入れられないので、
大きさは事前に葬儀屋さんに確認しましょう。

それから、ご家族やご友人からのお手紙や寄せ書きなども人気です。
故人様への感謝や思いを込めたお手紙を、旅のお供に持たせます。
お写真は、ご存命の方が一緒に写っている場合は確認を取りましょう。
似顔絵などに変更される方も居ます。

■お棺に入れられないもの

愛用品や趣味の物を入れたいというご家族様も多いと思います。
ですが、基本的に燃えない物は入れられません。
燃えそうに思われる物でも素材によって残ってしまうので、
分からない場合は事前に確認を取りましょう。

火葬場によって入れられる物が決められている場合もあるそうです。
まずは葬儀担当者に入れられる物を確認すると安心です。

〇不燃物・貴金属類・ガラス製品

眼鏡やアクセサリー類、楽器など
素材によって燃え残ってしまう物は入れられません。

〇爆発の危険性がある物

缶飲料、スプレー缶、ライター、ペットボトル、電池など

〇有毒ガス発生の可能性がある物

ビニール製品、ゴム製品、プラスチック製品、発泡スチロール、革製品、
ポリエステルなどの化学繊維などなど
衣類でもポリエステル素材の物は入れることができません。

〇火葬炉の故障になりうる物

カーボン製品、ゴルフクラブ、釣り竿、ラケット、杖など
カーボン製品は燃えにくいため入れることができません。

〇その他

硬貨、紙幣
現金を燃やすことは違法なので入れられません。

〇こんな方法も

愛用していた眼鏡や指輪、腕時計などを故人様に持たせたいというご希望もあります。
そういう場合は、火葬後にお骨と一緒に骨壺に入れる方法もあります。
ご希望がある方は、葬儀屋さんに確認をしてみるといいと思います。

■ペースメーカーには注意!

故人様にペースメーカーが入っている場合があります。
ペースメーカーは火葬時に爆発してしまうので、特別な対応が必要です。
故人様にペースメーカーが入っている場合は、
必ず事前に葬儀屋さんに申し出ておきましょう。

昔は六文銭をもたせていた

昔は、亡くなった人は旅の途中で、この世とあの世を隔てる川
「三途の川(さんずのかわ)」を渡る
と信じられており、その三途の川の渡し賃が六文銭と言われていました。

死装束の懐に六文銭を持たせていたそうですが、
現在では現金を燃やすことは違法です。
紙に印刷した六文銭を持たせる…なんていう方も居るそうです。


故人様に関わるものだからと言って、なんでも副葬品にできる訳では
ありません。
火葬にはいろいろと制限もあるので、事前に確認する事をオススメします。

火葬場はいろいろな人が使う場所です。
他の人が不快な思いをされないように配慮しながら、
故人様へ最高のおみおくりをしてあげたいですね!



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