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2023/6/3 第12節 🆚愛媛FC(H)

メンバー

【メンバー交代】
69分
上形 → 中山
74分
前田 → 乾
山脇 → 野瀬
(坂本 左SB→右SB、乾 →左SB)
88分
坂本 → 夛田

メンバーの入れ替えは3名。
IN  坂本、永野、中山
OUT 高吉、平原、スンジン
山脇をスタメン起用。SBには右に前田(左利き)、左に坂本(右利き)と逆足の選手を配置した。

スタッツ

基本スタッツ

表面上の数値はほぼ互角。若干上回っているくらいである。
今シーズンは何度も書いているが、相手のシュート数をもっと減らしたい。

ゴール期待値

いくらチャンスを作ることが出来ても決めないと意味がない。
結果的に1失点なのでピンチをよく防いでいたとも言えるが、そもそもチャンスを作られ過ぎである。

パスソナー・パスネットワーク

左サイドが沈黙してしまった。
相手は右サイドがストロングポイントであるとスカウティングがあったようで、その対策に坂本を配置していたもいうこともあり、なかなか良い攻撃へつなげることができなかった。
その分右サイドが頑張りたかったが、アタッキングサードに入ると手詰まりになり、効果的に前へボールを運ぶことができなかった。

試合の流れ

なんとか悪い流れを断ち切りたい中、リーグ上位の愛媛をホームに迎えた。
開始10分でいきなりゲームが動く。
愛媛のダンカン選手がスルーパスに反応し、左サイドでボールを受けそのまま奥深くへ侵入。中央マイナス方向へ折り返したボールを佐藤選手に決められ、あっさりと先制されてしまう。
負けられない北九州も反撃したいが愛媛に押し込まれる時間が長く、なかなか攻撃の糸口を掴むことができない。前半終了間際に岡田のクロスから村松がヘディングシュートを放つ場面があったものの、ゴールを割れず前半を終了した。
後半に入ってもなかなかペースを掴むことができず、岡田が単独でシュートまで持ち込むシーンが時折見られる程度。逆に愛媛に危険なシーンを何度か作られたが、吉丸を中心に何とか凌ぎ続ける。
86分に中山がペナルティエリア内で鋭いシュートを放ったが、GKにストップされてしまった。
そのままスコアを動かせず試合が終了。4連敗で10試合勝ちなしとなってしまった。

良かった点

特になし

いろんなところで悪い面がたくさん出た試合だった。攻守ともに狙った形を表現することができなかった。

※岡田の試合後コメント
※村松の試合後コメント(1/2)
※村松の試合後コメント(2/2)

攻守で中心となる選手二人が異口同音で主張しているのが「チームとして改善しようとしているが、何かが足らないという事実に向き合う必要がある」「選手が自覚を持って変わるためのアクションを起こさなければいけない」という点である。
守備時のプレスのかけ方やシュートブロックにしても、攻撃時のフリーランニングやカウンター時のポジション取りにしても、やれることはたくさんあるはず。
「良かった点が多くて書ききれない!」と言わせるくらい頑張ってほしい。

良くなかった点

SBに敢えて逆足の選手を起用した是非


今節は左SBに坂本(右利き)、右SBに前田(左利き)をそれぞれ起用した。
坂本は相手のキーマン封じのために左サイドで起用したとのこと。
右サイドの前田は、守備では起点を作られ、攻撃ではノーインパクトと厳しい結果となった。


坂本は高いポジションを取っており、相手を押し込む作戦だったようだ。また、前方の岡田を攻撃に専念させ、すぐにサポートできるように高い位置を取ろうとしたように見える。
対象的に前田は低い位置でのプレーが多かった。縦に上がっても流れでそのままクロスを上げられないので、パスコース作りに専念しあわよくばカットイン狙いだったのだろうか。
攻められるサイドが高く、攻めたいサイドが低い。このあたりにもチグハグな印象を受ける。

※愛媛のエリア間パス図
※愛媛のボールロスト位置

この日の愛媛は左サイドから攻撃してきている。しっかりと自陣奥まで運ばれてしまっているので、終始劣勢だったように思う。
逆の右サイドはあまり使われておらず、こちらは坂本がある程度封鎖することが出来ていたということではないだろうか。
ボールを奪うこともある程度できているので、守備に関しては坂本を左に置いたことは良かったのかもしれない。

※北九州のエリア間パス図
※北九州のボールロスト位置

北九州は右サイドを多く使って攻撃している。しかし、敵陣に入ったところでのロストが多く、これだけ同じような場所で負けてしまうと押し込めないのも理解できる。
それでは左サイドで作ることが出来たかというと、岡田が単独で仕掛ける場面が目立つ状況だったので難しかったと思う。
それならば、攻守に頑張ることができて順足でクロスを入れられる夛田をスタメン起用するか、山脇を1段下げてSB起用しSHに野瀬を使えば良かったのではないかと感じた。

中盤でのフィルター機能が働いていない

失点シーンに象徴されるように、CHでのフィルター機能が働いていないので、一発で急所を刺されることが多い。これはこれまでに起用された選手の多くに言えることで、相手がボールを持ったタイミングで選択肢を消すことができていないことが多々ある。
あと一歩足を動かせば遅らせたり引っ掛けることができる場面も多く、そのあたりの改善は必須だと考える。
最終ラインと前線を繋ぐ大事なポジションだと思うので、一刻も早く適切なバランスや起用法を確立させてほしいと思う。

順位表

相模原も敗れたため、差が開かなかったのは不幸中の幸い。
一刻も早くトンネルを抜けたい。

次節の対戦相手

ホー厶で奈良クラブと対戦。奈良はJFLからの昇格初年度のため、初顔合わせとなる。
リーグでも上位につけており、連勝中の勢いを持って乗り込んできそう。
クロスからの得点がパターンとして多いようなので、とにかく球際で負けないようにしたい。

クロスから得点しているだけあって、起点はアウトサイド。特に左アウトサイドが多く、キーマンになる選手がいそうだ。

サイドは自由にやらせても中央ではやらせないという守備をしてきそう。真横からのクロスを入れることができそうなので、敵陣深くに侵入して速い平行クロスを入れて合わせたり、マイナス方向へのクロスを入れてゴールに押し込みたい。

感想

あまりに見どころのない試合だったなと。
これまで試合は勝っても負けても「良かったところ」を必ず書いてきたのだが、今回は少し難しかった。
チームがバラバラで個々の良さも消えてしまっていたので、見ていてしんどい試合だった。
技術的にどうにもならなかったりするのならまだしも、防げたはずの失点で負けるのはもったいない。
全員が一生懸命取り組んでいるとは思うが、プロである以上常に結果が求められるのも事実。
北九州は全体的に若いので、経験のある選手とまだ少ない選手とで少し温度差があるのかもしれない。
それを感じ取っているからこそ、村松や岡田の発言や行動に繋がるのではないか。
どんな形でも良いから勝ち点3を取ることが最大の薬になると思うので、なんとかしてほしいと思うばかりである。

#ギラヴァンツ北九州
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#Jリーグ
#J3

引用元 
ギラヴァンツ北九州公式Twitter
ギラヴァンツ北九州公式You Tube
Jリーグ公式HP
SPORTERIA
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