見出し画像

月の裏側

講師業をやっています。コロナ影響で最初の講座が中止になったのが2月下旬のこと。それから企業や自治体からの研修依頼は軒並みキャンセル、主催事業は受講者さんからの辞退による相次ぐ中止。3月の予定はほぼ白紙に。

Zoom完全オンラインへと舵を切るのに、考える時間も余裕も無かった。少ない経験を補うべく大小さまざまなオンライン講座やセッションに20は参加しただろう。一つ一つの工夫と、違和感の残る現実と、すべてを糧にすべく受け止めながら、自身のアウトプットの姿を連日連夜考えた。

同時に、見切り発車的に3/2には第1回Zoomオンライン講座を開催。数名の参加者の皆さんとともに、つたない時間を過ごさせていただいた。アンケートに書かれた不満の表明は、そのすべてが輝いて見えるくらいに貴重で、的を得ていた。

それから4月末まで回を重ねること15回、延べ200名近い皆さんがZoomオンライン講座に参加してくれた。気づけば、オンラインファシリテーションそのものを、より深く捉えながらも平易な表現で再現性を高めることに時間を費やした。徐々に、形になっていった。

オンライン対話を心地よくすること。それは自分一人の目標ではなく、今の社会全体が直面している大きな課題だ。その答えを、ある都市の片隅の、小さな部屋の一角から発信している。答えは日々変わり、厚くなり、さまざまな立場の方々に活用いただけることを目指している。

また明日、土曜日を迎える。4月から毎週続いている土曜日午前のオンライン講座、そこに全てを注いできた。これからも続いていく、期待役割を生み出し続ける場所。

制約は、モノの見方を豊かにしてくれる。今まで僕たちが見えていると思っていたのは、地球の側を向いている月の片面でしかない。その裏側には未知の魅力溢れる世界が待っているのだ。

クリックするとLINE登録画面に遷移します。ご感想をお寄せください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?