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ChatGPTブームの熱狂: 最新動向とその影響

本件について現在地点を確認するまとめレポートです。やや古い記事も本日の話題も含みますが、重要度で判断しています。我々がWBCに熱狂していた間、ChatGPTを中心とした領域もそれを上回る熱狂で一日単位でイベントが発生していましたし、それは今も続いています。

毎日のように複数の学会・研究会やセミナー等、産学双方において「準備1日・告知3日で100人参加」といった場がいくつも発生しています。AIという存在の登場そのものよりも、ChatGPTによる「自然言語処理」がeasyに利用できる環境が無料で(現状は3.5モデルにおいてのみ)提供されていることへのインパクトの方が大きい、という見方もあります。

大きくはエンジニアとしての関心と、非エンジニア=ユーザーとしての立場に分かれ、前者は放っておいても変化をしていきます。なぜならば対応しないと淘汰されるからです。

割合の多くを占める後者、非エンジニアの我々はともすると対岸の火事であり、言っても一部の話でしょうということになります。もちろん、世の中の全てがAIで構成されてはいませんし、それを選ばない選択も結果としてはあります。ただしそれは「理解をした上での判断」であることが必須ではないかなと思います。

1.最近一週間の動きサマリ
(1)GPT4の状況
月額20ドル(約2,700円)で利用可能。同じプロンプト(指示文)でも、3.5と明らかにアウトプットの質と量が異なります。反応速度はやや遅く、現時点では入力指示はテキストのみですが、順次画像データや音声などマルチモーダルでのインプットが可能となります。

▼What can you do with GPT-4? -OpenAI@YouTube(48sec.)
https://youtu.be/oc6RV5c1yd0

▼GPT-4 Developer Livestream(24min.)
https://www.youtube.com/watch?v=outcGtbnMuQ
*既にご覧になっている方も多いと思いますが、GPT4発表時のデモンストレーション動画です。冒頭、ミュート解除が遅れている点が微笑ましいですね。

(2)Google Bardの限定公開
ブラウザのシェアとDLで先頭を走っていたはずのGoogleがChatGPT(マイクロソフトがOpenAI社へ100億ドル出資)により一気にひっくり返される状態にある、と言われている中で超短期間でのアウトプットを発表しました。昨日(3/24)から一部のユーザーで限定公開されているようですが、利用条件がはっきりわかっていません。事前に公開されていた「ChatGPT(3.5)とGoogle Bard」の比較tweetを載せておきます。

DeepLearningでは一定の蓄積があったはずですが、比較表では「Learning」の項目に一抹の不安を感じました。つまり、Googleは良くも悪くも過去のレガシーに引っ張られており、「AIに対話を教え込んで学習させる」という姿勢です。OpenAIは「人間と会話しながら自然と成長していく」(Based on Reinforcement learning from human Feedback model.)という点が最大の違いで、冒頭に書いた「自然言語処理によるAI」の衝撃はここにあるからです。誰もが簡単に使えて便利、というユーザー視点が存分に垣間見えるからこそ、爆発的な広がりを見せています。Googleの株価変動が気になるところです。

▼AI Battle: ChatGPT Vs Google's Bard. Which one is better? By @ingliguori
https://twitter.com/ingliguori/status/1629894064463118336?s=20
*余談ですが「Bard」は鳥(=Bird)ではなく「吟遊詩人」という意味です。

2.参考記事
名もないエンジニアや識者による、役立つデータ分析や視点を得られます。マスメディアの報道はおおよそ常に丸1日~2日遅く、その時には既に次の話題に移っています。

▼39,842人分のChatGPTとの会話データを徹底分析!得られたインサイトとは?(ChatGPT研究所)
https://chatgpt-lab.com/n/ne11da1a9fd91
少し前のデータですが、利用傾向がわかります。現状まだプログラミング用途が高く、英語圏が圧倒的です。徐々に周辺領域に広がっていくものと推測されます。(日本時間で夜22:30頃になると、アメリカ東海岸が動き出すのでChatGPTは急激に重くなります)

▼プロンプト・エンジニアリングの真髄とは何か? -深津貴之さん
https://note.com/fladdict/n/n99d02615f728
言わずと知れたトップランナー深津さんです。私たちが気づくほんの少し前に、核心を言語化されています。もはやプログラミング能力ではなく、きちんとAIと対話ができるコミュニケーション力が求められている、というのが要旨です。

↓その深津さん登壇予定のイベントはこちらです。

▼ 4月5日(水)12:00〜オンラインシンポ:深津貴之氏「AIが教育に与える影響」
https://lot.or.jp/report/10745/

▼ChatGPTの衝撃!AI時代に必要なのは感性と行動力だけ -長田英史(おさだてるちか) さん / 生き方開発lab
https://note.com/osdt/n/n3d73402043da
ChatGPTの影響がわたしたちの仕事や生活に影響を与えてくると、どうすれば良いのか?という誰もが不安になる問いへのヒントです。

3.ChatGPT Chrome拡張機能一覧
マイクロソフト資本のOpenAIですので本来的には「Microsoft Edge」ブラウザを使い、付帯している「Bing」サービス(ChatGPT4を内包)を使えばよいのですが、とはいえGoogleChromeの利用シェアが圧倒的でありブラウザ性能も上回るため、数多くのChatGPTを便利にしてくれるChrome拡張アプリが開発されています。個人的にこれは良いと思う3選をご紹介します。

▼ChatGPT for Google -Google検索拡張機能
https://chrome.google.com/webstore/detail/chatgpt-for-google/jgjaeacdkonaoafenlfkkkmbaopkbilf?hl=ja
Googleの検索窓にワードを入れた瞬間に、画面右側で勝手にChatGPTがその答えを提供してくれます。もはや「どの検索結果記事を選ぶか」という作業が不要になりました。

▼YouTube Summary with ChatGPT -Youtube動画サマリテキスト自動生成
https://chrome.google.com/webstore/detail/youtube-summary-with-chat/nmmicjeknamkfloonkhhcjmomieiodli
Youtubeを再生しながら右側のウィンドウに自動書き起こし、文脈に応じた校正を自動的に行います。単に音声を文字起こしするYoutubeデフォルトの「字幕」とは異なり「意味を伝える」点が特徴的で、勝手に書き起こしながら誤字を修正していきます。アウトプットがやや長いのでこのサマリテキスト自体をコピペして再度ChatGPTに入力し「要点を箇条書きで200文字以内でまとめて」と指示すると、長い動画も200文字で表現できます。

▼Superpower ChatGPT -ChatGPTのwebサイト画面自体のカスタマイズ
https://chrome.google.com/webstore/detail/superpower-chatgpt/amhmeenmapldpjdedekalnfifgnpfnkc
使い勝手の問題だけですが、ChatGPTのホーム画面でプロンプト(指示文)の候補が選べたりする便利機能追加の拡張です。これは好き好き分かれると思いますが、アプリの存在としてご紹介しておきます。

なお、キャッチ画像のりんごの写真は昨日、商工会議所のセミナーで学んだ「売れる写真の撮り方」でたった4点のポイントを実践したものです。

こういう技術も、ポンとChatGPTに放り込んだら0.2秒で良い感じに仕上げてくれるようになるのでしょうか。やや、寂しさも感じつつ、そうなれば使い倒す派であろうと思います。なので昨日は、そうなる前に原理原則を学んでおきたい、という気持ちで参加しました。

と、ここまで書いて公開をすっかり忘れて数時間、Twitterを開いたらインプレッションが1.6万回、何事!?と思ったら、上記の深津貴之さんが登壇されるオンラインシンポジウムをシェアしたら、ご本人がリツイートくださっていました。

最近、私のTwitterアカウントを「AI関連」とか「ChatGPT」みたいなリストに加えていただく方が増えています。はっきり申し上げますが、私にはエンジニアの経験も素養もありません!単なるいちユーザーです。

ただし、割と身軽に行動するユーザーではあるので、新しいことに対する知的欲求は高めで、年齢関係なく「とりあえずやってみて考える」「あっさり諦める」「ハマったらとことん掘る」というスタンスがもし皆さんのお役に立っていたとしたら嬉しいです。とりあえず、本日の共有はここまで。メールや公式LINEなどでのご質問も受付中です、お待ちしています。

*既にちょっとついていけてない・・・でも理解したいという方向けに10分間の無料解説動画+初級入門編「〔動画セミナー〕ChatGPT、私たちのドラえもん! 〜未来を変えるAI活用入門セミナー〜」(1,500円/100分間、動画を見ながらChatGPTのアカウント作成できます)もご用意していますのでご利用下さい。無料動画リンクは上記セミナー案内文に記載しています。

何かスタンプを送ると、個別チャットもできます。

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