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スキーの上手い人のマネは要注意!「良いフォームってなんだ?」

上達を目指す人ほど、滑りやフォームに悩み、上手な人を真似ても「しっくりこない」ものです。なぜなのか?どうしたら良いのか?今回は「フォーム」テーマに考えていきたいと思います。

フォームとは?

滑っている時の姿勢・構え(形)のことです。初心者の方でもスキーのマネをするとストックを持って「こんな感じ?」なんてすることありますよね?

「上体はこう!」「ストックはこう!」とか言われた人も多いのでは?単純に格好だけでなく滑りを左右する大切な部分です。滑走姿勢なんて言い方をすることもあります。

フォームの基本

上手い人のフォームは「タダのカッコつけ」ではなく、意味があります。

スキーは斜面を滑り降りるスポーツなので、「足元が滑ります」滑る=不安定なので、基本的には滑る方向に前傾姿勢をとります。

ストックは、滑っていかない平地で漕ぐだけでなく、「ターン(切り替え)のタイミングを計る」ことやターン弧の調整に用いたりします。基本的には「斜め前方向に突く」ので、「新聞を広げた感じの手の位置で構えましょう」と言われます。

滑る(ずれる)斜面の中で安定して曲がるために外向傾姿勢(アンギュレーション)という「ターン中の姿勢」が加わります。

この他にも「スタンス」「中間姿勢」「クローチング」など色々ありますが、基本は「前傾姿勢・ストックの構え・外向傾姿勢」の3っでフォームができています。

(小難しく書いていますが、要は楽に滑るための要素的なことです)

上手い人を真似ても上手く行かない。

スキー雑誌の表紙などの「かっこいい写真」真似したくなりますよね。

ヒーローの決めポーズみたいにカッコイイフォームで滑りたいと思うのですが、中々うまく行かないものです。

なぜそうなってしまうのかと言うと、「ズバリ条件が違うのです!」

スピードや斜面・雪質など様々な条件の中で滑っているので、「全く同じターンは無いと」いっても過言ではないと思います。

特にプロのカッコイイ写真は「撮影のためのワンターン」だったりします。良い写真が撮れるようにスピードを出してターンに入り「カメラマンの前で決めポーズ」その一瞬のためのポーズなので、普通に滑っているスキーヤーが取り入れても同じようには行かない訳です。

また、表紙を飾るプロやレーサーの身体も違います。みなさん普段から鍛えているので「プロレスラーの様な体つき」をしています。それだけの筋力や柔軟性があっての滑りなので、コレも原因で同じようには行かないのです。

形を作っても上手く行かない

それでもインストラクターに言われたり・教本や指導書に書かれている「基本姿勢(前傾・外向傾・ストックの構え)」を取り入れても「上手く滑れない」「なんかシックリこない」と思っている方も多いと思います。

基本的な形は大切なのですが、それを意識し過ぎると身体が固まってしまったり、緊張で動作や身体が遅れてしまう原因になってしまいます。

また、体格やターン弧・スピード・雪質などの条件も様々です。基本はあくまでも基本として頭に入れておきましょう。

じゃぁ、良いフォームってなんだ?

基本姿勢は大切なのですが、それよりも「バランスが大切」不安定な雪の上を滑っていくので、バランスが大切です。

基本姿勢は滑走中のバランスを取りやすくするための物なので、「基本姿勢を作って滑る」のではなく、上手にバランスをとった結果「基本姿勢になる」と考えてバランス練習を取り入れると良いフォームになってきます。

そして「バランスのとれたフォームは美しい」のです。

 良いフォームの為にも楽しく滑りましょう

スキー場は非日常の世界です。普段の運動とは全く違う感覚の中で、無理な姿勢で滑る事は、身体にも良くありません。 自分の滑りを「レベルアップしたい」「格好良くしたい」と思った時に「基本姿勢」を思い出してもらう程度で充分です。

私達の身体は自然にバランスを学習していきます!まずは、「楽しく滑りましょう!」「スキーは滑ってなんぼ!楽しんでなんぼ!です」そのなかで、上手く行かない時・滑るのが難しいと感じた時に「基本姿勢を思い出すと」きっと上手く滑れると思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

「休日の楽しいスキーの一助と慣れば幸いです」

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