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ゲームプレイ記:北はどこ?

ポケモンスカーレットが良かった。
これ本当にポケモン!?と思わせるストーリーはサン・ムーンからも強く残り、大人から子供まで広く楽しめる展開だった。
宝探しという題材もプレイヤーそれぞれにとって違うだろうし、とうとうポケモンも1000種類を超えた。
バトルシステムはシンプルが故に駆け引きが強く、ダイマックスやメガシンカより楽しめる。

でも同じくらいバグとユーザビリティは良くなかったようにも思える。
マリオサンシャインのように無に落ちていくキャラクター、ムービー中では地面にめり込んでいるアイテムに目を奪われ、見つけづらく見づらいポケモン図鑑とポケモンボックスの検索。
そして話題になったのは「北が回る」である。

確かにミニマップの北がくるくる回るのは気になる。
が、強いて言えばこんなにミニマップが回転しているのが気になったのは初めてかもしれない。
今までこんなにゲーム内方角にとらわれるようなことがあっただろうか。
特徴として以下のポイントが原因かなと思われる。

・全体マップの方角もデフォルトで回転するため(スティック押し込みで固定可能)
・アクセスしたいポイントが多い(ポケモンの大量発生、テラステル、ジム等)
・マップがドーナツ型である
・序盤は崖が超えられないため回り道が必要

ストーリーやバトルシステムは非常に好きだがフィールドマップ上での不便さが気になったので他のオープンワールド型ゲームとUIやシステムを見比べてみた。


ポケモンオープンワールドの1作目「ポケモンアルセウス」

ポケモンアルセウスのフィールド画面。情報量少なめ。

ポケモン本編には属さないが、Switchで発売されたポケモン初のオープンワールド。SVシリーズと同じようにポケモンに乗って崖登りや滑空移動が可能。
ミニマップが存在せず、これはこれで当時一部プレイヤーに苦言を呈されたがわたしは気にならなかった。

ポケモンアルセウスのフィールドマップ。左右の余白が多いがこれで全部。

フィールドマップは固定。そもそもフィールドがSVの1/5くらい。
行きたいポイントにマッピングをすればフィールド上に旗マーク(1枚目の右上らへん)が出る。
マップが大きくないからか地理は覚えやすく、フィールドマップ上の風景から行きたい場所に目星がつけられた。
ゲームコンセプトはどちらかというとアクション寄り。UIもわかりやすくタスク制になっているためゲームはスムーズに進んだ。


ゼルダの伝説「ブレスオブザワイルド」

ブレスオブザワイルドのフィールド。情報量多め。

Switchで初めて出たオープンワールドゲーム。実はブレスオブザワイルドはデフォルトでミニマップの北がくるくる回る。
設定でミニマップの回転をオフにすることが可能。
だがポケモンほど気になったことはなかった。

ブレスオブザワイルドのフィールドマップ。まだ下にマップが伸びている。

フィールドマップは固定。ストーリーの進行上、ブレスオブザワイルドもフィールドマップはドーナツ型と言っても良いだろう。
ファストトラベルできる箇所がかなり多い上にマッピングできる種類も多い。
Switchではじめてオープンワールドを遊ぶ人向けには優しい設計だと思う。
アクションゲームなのでポケモンと違い、どのルートで回っても差し支えない。
この点で言うとポケモンの「自由度」を大きく期待しすぎてしまっていたわたしに非がある。
ポケモンの根底にはRPGであることが前提なのでほぼ1本道だったのが複数ルート別れ、そのうちどのルートからも始められる、が正しい。


ストーリー、新ポケモンのデザイン、バトルシステムは最高。でもユーザビリティだけが気になる。

むしろミニマップのみのポケモンSV

改めて見るとフィールド画面は情報量がミニマップのみ。マッピングしても反映されるのはミニマップ内だ。
これは歴代ポケモンシリーズ、RPGゲームにおいて「正しい」UIだと思う。
比較するとすればブレスオブザワイルドより北の主張が大きいところか。


ポケモンSVのフィールドマップ

意外とこの画面が厄介。
デフォルトでマップが近いのもちょっと問題な気もするが意図としては「最寄りのポケモン出現表示」だろうか。表示されてるポケモンが居ない時もある。
この画面からさらにXボタンを押すことで「ポケモン図鑑の閲覧」や「プロフールの編集」が可能。
Xボタンメニューアイコンのコンパスは「フィールドマップ画面に戻る」ボタンだ。
右上のYボタンマークは「Yボタンでフィールド画面に戻る」だ。
フィールドマップ画面からはBボタンでも戻れるがポケモン図鑑画面からはYボタン1回でフィールド画面に戻れる。

ポケモンSVのポケモン図鑑。生息地画面

生息地画面ではフィールドマップとの拡大率が違うため目当てのポケモンを探す際にマッピングしづらい。
ハネッコくらいならそれなりに見つかるがルカリオやオンバーン等はやや見つけづらい。
強風で吹き飛ばされているハネッコはすごく可愛い。


あ~厭だ厭だ
大人になって色んなゲームを色んな視点で見るようになってしまったせいか、本当に良い作品だとは思うのにそう思いきれない自分に辟易してしまう。
改めていうがストーリはすごく良かったし、キャラクターデザインも最高。
コライドンはキュートで新ポケモンのデザインもポケモンらしさが出ていて魅力的。
演出やカット割りもこだわりを感じる作りになっている。
それなのに本編以外の部分にねちねち文句をつけるのも粋ではないが、ど~してもいつまでも気になってしまうのでここに認めて終わろうと思う。

サトシはポケモンマスターになってテレビの主演から降りちゃったけどわたしは降りないよ。何年モンスターボール投げ続けてきたと思ってるんだ。
まだやるぞ。

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