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2023年の正月は懐かしさと愛おしさがつながっていることに気づいた

2023年1月1日〜4日で1000枚以上撮っていた。

住んでいた時は写真を撮るほど興味の無かったふるさとが、離れてから愛おしくなった。この気持ちはなんだろう。


新年明けましておめでとうございます。
どうも、晃と書いて「こう」と読む岡本 晃です。

みなさんは、この正月何をして過ごしていましたか?

ぼくは実家の岡山に帰省し今年もすでに4日が過ぎて、残りの361日も気づいたら終わるという不思議な時の魔術にやられないようにと、

奥さんと「やることリスト100」を作ってそれをシェアしました。
お互い、北海道や東北行くと行った旅のことや体重を●●kgまで落とすとかお菓子を食べないといった日常のことなど、リストの中にはただの願望というかもはや願いに近いものまであって面白かった。

こうすることで何かしないといけない、何をしたいいかわかんないから解放されて自ずと何をすべきかを考えたりする(そうなって欲しいという願望)。

そんなぼくはさっそく今日2個ほど完了したので、残り98個。
うん、いい出だし。きっと余裕でオールコンプリートできるはず。


新年とは不思議なもので、「やる気」「元気」「根気」のゲージがマックスになる。フツフツと湧き上がるこの感情は、故郷にいるという安堵感で回復したからなのかもしれない(単純に食べて、寝て、飲んでによるものという可能性も大いにあるけど)。


そんな感情に後押しされたぼくはこの4日間、突如として故郷の岡山と広島を眺めて歩きたくなり、暇な時間を撮影にあてて過ごした。
いつものようにデジタルとフィルムのカメラ、それにvlog用のカメラを携えて目的地もなく散歩した。

(冒頭の写真は、ricoh社のGRⅢというコンパクトデジタルカメラで撮影したもので、発売した2019年に予約購入して以来ずっと持ち歩いている。
もう4年目の付き合いになる。)

天気はご機嫌で自然と足も弾む。
目的地があると自然と最短ルートを歩いてしまいがちだけど、そうでもないとあっちこっちへフラフラして思いがけない出会いがある。

学生の時の通学路で待ち合わせ場所にしていたお店が空き地になって寂しくなったり、1本道を変えるだけで違う景色があるってことに気づいて驚いたり、この橋で青春の銀杏BOYZを大声で歌った甘酸っぱい思い出が蘇ったり。

よくひとりでも楽しく毎日を過ごせそうと言われるが、ほんとにそうだと思った。
ただ、1つ誤解ないように書き足しておくとひとりが好きというより、ひとりで過ごす時間「も」好きです。


昔の記憶に浸るように慣れ親しんだ街は、かつて大した感情も湧き上がらなかったけれど、今回は違った。

ぼくは小さいころ、親の仕事の関係で福岡、鹿児島、岡山。
そして大学で兵庫、就職してから東京、広島、また東京と各地を転々としてきた。

当然、色んな街並みや人々に出会った。

今にも壊れそうな傾いているおうちや昔ながらの駄菓子屋、地元で不良一家と呼ばれる子と遊んでたこともあるし(ファミコン盗まれて帰ってこなかった)、下校時に巨体の人に追いかけられたこともある。
野球やバレーをして本気の喧嘩をする友達もできたし、もちろん恋愛もした(この詳細は割愛しておくけど)。

離れた場所が多い分、思い返して愛おしい、懐かしいと思える街や人がいる。
そんなことに気づいたのが、今回のあてのない散歩だった。

離れることは、別れを伴う。
それと同時に、懐かしくも愛おしい場所ができる。

「懐かしさ」は「愛おしさ」につながっているみたいだ。
そしてそれをぼくは好きみたい。

みなさんにもそんな場所があったり、友人はいますか?

そんなことを思った2023年の正月。


今年も写真と日常と旅を通して、たくさんの人やモノと出会い、愛おしいことを増やしていこう。
そして、それを書き綴っていこう。

願わくば、その文章が読んでくれた方の明日に何かの形で生きて欲しいなと思う。

今年も1年、みなさまどうぞよろしくお願いします。                              


PS.GRⅢは今年の1月18日から値上がりするそうです。興味ある方はお早めに。


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