乳がんの検査　その1

こんにちは。

がんの罹患者のことを「サバイバー」と呼ぶそうですね。
一応サバイブしてる一人ってことで、noteを初めてみた、すけっちと申します。

サバイブ経験からの出産、育児までを、思い出せるだけ思い出してここに書き残しておこうと思いました。
前回記事もぜひ読んでください。
以後お見知りおきをよろしくお願いいたします。

とうとう乳腺外科に足を踏み入れました。
いつも風邪ひいたり、なんかあると来ていた総合クリニックなので、 なんとなく、一抹の不安は感じつつも、ゆるッとした気分で行きました。

多分。

なんか大丈夫だと思っていました。
でも、やっぱり不安は大きかったかもしれない。

「大体においてお前は大げさ」とよく旦那にいわれたりもします。
だから、そうは思わなかったんですよ。

まさに、あれです。

「まさか、私が」

というド定番のアレ、がっつり思っていました。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

男性医師がいる、診察室に呼ばれた。
イヤな感じはなし。生理的に受け付けない感じもない。
ステキなおじさま、とでもいう感じか。

乳腺なのに。男性なんだなあ、そういうもんかなあ。
などと、失礼極まりなく偏見バリバリなことを考えながら、症状を先生に伝える。

（そして、だいぶたった後、男性も乳がんになるという衝撃の事実を知ることになるのだが、この時は何一つわかっていなかった）

医「いつごろ気が付きました？」

私「かれこれここ1か月くらいですかねえ？お風呂とか、出先とかでもトイレでブラジャーの位置をこうやってね、直すんですけどその時に。」

医「（苦笑）」

私「でね、触って探ってると逃げちゃう感じなんですよ。そうなるとしこりがどこにいったんだか、あれっ？ってなるんです」

医「痛みとかは」

私「生理前に胸がパンパンに張って痛いとかはあるんですけど」
　↑今思えば「違う、そうじゃない」が頭に流れる。
　まあ関連はなくはないが先生が聞きたいのはそこじゃないｗ

医「そのしこりに痛みは？」

私「ないです」

医「なるほど、ではまず触診から」

なんて感じで問診したあと、ベッドに寝っ転がって触診してもらった。

医「うん…今日マンモと超音波やっていきましょうか。（看護師さんにむかって）すぐできる？あそう、（ワタシに向きかえり）時間あります？」

私「ぜ　ん　ぜ　ん　時　間　あ　り　ま　す」

　↑うそつけ、実は仕事抜けて出てきたｗｗｗ

そんなわけで検査はどんどん進み、その後、すぐに出てきた画像を見ながら先生が開口一番、

医「念のため、良性のしこりか悪性のしこりか判断するために、針生検っていう、そのしこりの組織を取って検査に出しましょう。」

と、よくわからないワードを出してきた。

私「？？なんですか？それ」

医「超音波を当てながら、しこりの細胞を針で取って検査するんです」

医「針が太いのでね、ちょっとメスで切って、針をそこからいれて、しこりに刺したらちょっと『パチン』ってはじくような衝撃はあるけど、うんぬん～～～（以下説明略。覚えてない）」

私「えええええ…（尻込み）、でもやらないと悪性かどうかわかんないんですよね」

医「そうですね」

そんなわけで選択肢は一択しかないので、予約を入れることに。

しかも、告知を受けるまで全くわかっていなかったが、その先生、クリニックにバイト（って言ったら語弊があるが）に来ている、

結構有名な大病院の、結構その筋のちゃんとした先生だったのだ。

医「なんなら、今日この後来れます？」

私「え？？今日？？」

医「⚪︎⚪︎時」

私「あわわわ…あ、でも来ます」

医「では後程」

なんてやり取りをした。
なんでこんな急いだのか。
おそらくは先生の経験値だったと思う。

（単に予約減って時間ができただけかもしれんけど）

その時の私はまだ、そのしこりが悪性だなんて、これっぽっちも思っていない。

つづく

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

先日、まだ読破していないのですが、西加奈子先生の『くもをさがす』にも「まさか自分が」と思ったとの記述があって、

「こんな高名な先生でもそう思うのね！！」

と、ちょっと（というかだいぶ勝手に）親近感を覚えました。

さわりの部分（それこそウェブでも試し読みできるくらいの分量）しかまだ読んでないけど、やっぱり西先生、読みやすくて一気に引き込まれました。

…とか言って、引き込まれたくせに全然積読状態…。
最近老眼がすすんで本を読むのが辛い今日この頃です。

※先生とのやり取りや説明など、うる覚え過ぎる＆ある程度の脚色が入っております。
また、何かご自身のお体にご不安がある場合は、専門の医療機関に問い合わせることを、強くおすすめします。