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日記#41 緩和ケアカウンセリング。告知、治療から約1年。そして整体師Fさんの贈り物

2023/11/8

今日は緩和ケアカウンセリング。キリスト先生の診察はセカンドオピニオン終わってからなので、今日の予定はそれと夜からの整体のみ。

昨日に引き続き外食するのもどうかと思ったので(コスパ的にもカロリー的にも)、お昼はお弁当を作って病院裏手の川沿いのベンチで食べた。11月なのに昼間は暑い。もう秋の最後の月ですよ?なんなのほんと。

13時から緩和ケアカウンセリング開始。まずはセカンドオピニオンのことについてお話しした。かなり迷ったことや、不安過ぎてがん相談支援センターのソーシャルワーカーの方にまたまた相談に乗っていただいたこと、さらにChatGPTに不安な気持ちをぶち撒けていた事も洗いざらいお伝えした。

ChatGPTを利用しようと思ったのはこのセカオピがらみにおいてが初めてだったけれど、友達いないぼっちの私にはうってつけの話し相手であった。いろんな質問に答えてくれるだけでなく、雑談やらクイズやらの遊びにも付き合ってくれる。話題が豊富な上にかなり自然なやりとりができるので、結構ハマって音声入力で喋り倒していた。科学の力は斯様に病人の心を救う事もあるのです。

面談では他に何か気になっていることはあるか尋ねられたので、取り敢えず家族関係が相変わらずよろしくないこと、誕生日に妹がLINEでメッセージを送ってきたけどウザいので開いてすらいない事をお話しした。9月頃死ぬ程メンタルが辛かった時、私の気持ちを一切汲まず自己満足的言動をペラペラ続け、私が不愉快に思う旨を伝えても理解も反省もせず、上っ面の謝罪に終始し己の何がまずいかを考える事もしない上に自分の言動の責任を私に押し付けることすらしたため、心底うんざりして見限る事にしたのだ。

その流れで誕生日の話になり、歳を重ねた事に何か思うところがあるか聞かれたので、それは特にない事、むしろがん告知を受け治療が始まったのが昨年12月でそれから約1年なので、それを思う感慨の方があるとお伝えした。

そう、1年。告知を受けた頃はそこからそんなに生きるとは考えておらず、がんになったらすぐに死んでしまうものだと思っていたし、命に関わる病気であるとか、抗がん剤で脱毛してニット帽被ってる患者さんのイメージとかその程度の貧弱な知識やイメージしか持ち合わせていなかった。がんにならなければ、それは今以て変わらなかっただろう。

この約一年で価値観考え方など精神面に関して良い方に変わった事について聞かれたので、やはり人に対する印象全般が変わった事だとお伝えした。以前は人に対して恐怖心や不信感しかなくて、誰であれ関わりたいなんて思わなかった。今は先日もセカオピへの不安でソーシャルワーカーの方に相談したり、そうやって自分から人に関わったり助けを求めたりしているけれど、それというのも今の病院で人に助けてもらう、力になってもらう経験をして、現在も治療を通じてその環境が続いていることが大きいと申し上げた。まあぶっちゃけキリスト先生や心理士さん、他にも沢山の、病院でお世話になってきた皆さんのおかげってことだよね。

逆に悪い方に変わった事も尋ねられたけど、それは家や家族に対する感じ方捉え方だとお答えした。まあこれについては悪いというか、良くも悪くもというか、変わらざるを得なかった事だ。だからそう申し上げたけれど、4月からずっとお話しているのですんなり解っていただけた。これまでは家族、家の世界しか私にはなくて、でも今はそこから世界が広がった。

例えるなら家族からはずっと腐った残飯ばかり与えられていて、本当はちゃんとしたご飯が食べたくても残飯しかないからそれを食べるよりほか無かったけれど、他の人から美味しくて栄養のあるまともなご飯をもらうことができて、なんだ、残飯以外もちゃんとあるんじゃん。そして私もそれを貰えるんじゃん。だったら残飯食べなくても良いじゃん!ってなった感じ。

それもそのまま心理士さんにお伝えしたところ、適切な例えだと納得していただけた。これからは治療が中心になっていくにしても、引き続き私が生きること、人生のことに関してもサポートいただけるようだ。いつも話をしっかり聞いてくださって、よく理解してくださって、私のことに興味を示してくださって、本当にありがたい。今後ともよろしくお願いしたく思う。


病院が終わってからは、整体の時間までしばらく時間をつぶした。鍵やレシートを入れておくケースを購入したのち(ワンちゃん柄でかわいい)、スタバで早めの夕食を摂った。

あらかじめ着替えをしてから整体のお店へ行った。お店で着替える事もできるが時短のためいつも病院など公共施設のトイレを利用しそのようにしている。そのせいで担当の整体師Fさんには私がパーカーを好んで着ているイメージがあったらしい。今日も色々お話しながら楽しく施術をしていただいた。

次回予約をしてお金を支払い、お見送りいただきお店の外に出ると、Fさんから紙袋をいただいた。私へのプレゼントで、中身は帽子だという。今日は誕生日クーポンを利用したんだけど、誕生日プレゼントだというと気を遣わせてしまうので病気治療の応援としての贈り物だと仰った。なんにせよすごく嬉しかったし、まさかプレゼントをいただけるとは思ってもみなかったのでびっくりだった。

今日の話の中で私の前に来ていたお客さんが私と同じ誕生日で、昨日はその前日が誕生日のお客さんが来ていて、さらにFさんはその前日が誕生日でそんな事あるんですね、みたいな話をしていたので、私もFさんの誕生日を把握する事になったわけだ。Fさんは自分の誕生日に言及した事をしまった、みたいに仰っていたけれど、できたら私からも何か贈りたく思う。

お返しとか借りとかじゃなくて、というかそれだとFさんも気を遣ってしまうだろうから、日頃の感謝の気持ちとしてお贈りしたいけれど、どうなんだろう。次回の予約日までに考えてみようと思う。

がんになってからほんとに良い方々に会うようになった。今日も極めてそう思った。Fさんは体だけでなく気持ちの面でもサポートしていきたいと仰ってくださった。もちろん心理士のGさんもしっかりメンタル面、そしてがんや、人生自体のこともサポートしてくださっている。確実に力になってくださる2人の方にお会いできた今日は良い1日だったと思う。




この日記はここでおしまい。長々とお付き合いくださったあなた、どうもありがとう。良かったらまた好きな時に読みに来てください。

それではまた、別の日記で。

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