ブラジルのストライキにより鶏が10億羽、豚2万頭が餓死する
大規模ストライキが終わらない
ブラジルのトラックらの運転手組合が燃料価格の高騰に抗議するストライキへ突入して9日目へ突入した。ブラジル政府が決定した4000億円に及ぶ財政緊急出動で主要組合と一度は合意に達したとされるがストは全く沈静化していないようだ。ブラジルのトラック運転手の多くは個人事業主らしいので、燃料価格の高騰により怒りが頂点に達した。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/30/strike-brazil_a_23446511/
https://twitter.com/tsukasahirano/status/1001467133446914048
大量の家畜が死んでいる
養鶏場や畜産家の元へは餌が届かず日々大量死。昨日(5/28)時点で6,400万羽の鶏が既に死亡したとのことである。5日以内に状況が改善しなければ10億羽の鶏、2万等の豚が死亡する見込みらしい。農場の家畜は餓死、共食い、運送中の家畜も餓死とか。あまりに悲惨でどう表現して良いのかわからない。
農家の方々の気持ちをどのように考えて良いのかもわからなければ、家畜の命が粗末に扱われている現状についても表現する言葉が何も見つからない。
市民生活にも支障が
スーパーマーケットの棚には当然ものが並ばず、ガソリンスタンドはすっからかん。Uberは通常料金の3倍、タクシーやバスは間引きや運休。自動車工場のラインはストップ。飛行場によっては備蓄を使い切っているのか、給油しなくては飛び立てない飛行機は着陸できないことも想定される。医療品も不足しはじめているらしい。大学も休校。市民生活へも支障が出ているらしい。
https://twitter.com/tabatashingo/status/1001419849862533120
日本への影響は?
日本の輸入鶏肉の80%はブラジル産とのことで影響は不可避である。日本の食品卸を営むの知人の話によると来月度の鶏肉価格は早くも当該事件を反映したものとなっているとのこと。日本市場に在庫があるにも関わらず出し渋ってそうだ。しかし、ブラジルは世界有数の農業生産国であるため、間接的な影響は受けざるをえないだろう。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3108334029052018FF1000/
最後に
地球の裏側で起きていることとは言え、日本もいつかは無関係ではいられないかもしれない問題である。政治的な意図が見え隠れするとは言え、貧困に喘ぐ人たちを無視した政策により引き起こされた事件であることは疑う余地がない。とにもかくにも罪のない動物たち、医療を待つ人たちのためにも一刻も早い平和的な解決を期待してやまない。
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