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デジタルを使いこむとアナログの強みが分かる

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

校内でデジタル化が進むと、色々な場面で「それはデジタルで良いですよね?」という議論が始まるかと思います。

個人的にはデジタルとアナログでできるものはとりあえずデジタルで全部やってみれば良いという立場です。そのくらい思い切りが無いとなかなか変化をさせられないからです。

しかし、一年、二年とそういう挑戦を続けてきたのであれば、一周回ってアナログの強みをスポットで活かせるようになります。

紙の手軽さは煩雑な作業にこそ活かす

紙の強みは物質があることです。逆にそれが弱みにもなるのですが、手に取ってパッと分かるということはやはり強みです。

デジタルで何かをやろうとすると、例外の多いものには意外と弱いのです。

だから、生徒のスキルや教員同士のスキルのムラがある状態や管理したい対象が例外的な動きをする場合が多いものは、デジタルで処理しようと思うとなかなか思い通りにならないのです。

その例外処理を関数やGASでどうにか仕様とするとメンテナンスが途端に不可能になるような仕組みになりがちなので、それはやはり上手くないですね。

そうなると、実は手っ取り早い解決策は、アナログを利用することなのです。

アナログの「そこにあるかないか」ということは、やはり扱うときにはかなり便利です。

場所を取ることや無くすことは面倒くささはあるものの、上手く使えばとてもシンプルに使えます。

無理してデジタルでやってみて分かる

「ほら、見ろ。アナログの方が便利じゃないか!」という意見はあまり賛同しません。

むしろ、色々なことをまずはデジタルでやってみて、効率化と合理化を感じた後に、やってみたけどかえって上手くないぞというパターンを見つけていくことが大切なのです。

普段の生活はおそらく平均的な生活をしていれば、紙の方が遙かに多いのですから、デジタルの強みは意識して使わないと感じにくいのです。そうやって使ってみると分かってくるものが非常に多いのです。

最終的に利用しやすいかどうかということは、そのシステムを使う人がどういう人なのかということに依ります。全員が高度なITスキルを持っているならば容赦なくデジタルが進んでいくでしょうし、端末すらうまく整わないのであれば、アナログで弱いところを補強しながら進むしかないのです。

デジタルが基盤にあるからこそ、スポット的なアナログの活用によって、面倒な関数やプログラムを書く手間を省略してくれるのです。そういう恩恵を理解するためには、ぜひ、デジタルをしっかりと使い込んでみましょうね。


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