見出し画像

勤務校の外を見に行くということ

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

今週は文化祭の振休を活用して、高知の土佐塾まなび創造コースさんの見学へ行ってきました。

当日は朝から晩までずっと張り付いているという図々しい見学の仕方をしました。そんな図々しい見学者に対して心づくしの対応をしていただき、ありがとうございました。

出かけていくことは難しい

今回の高知への旅行は、出張として、学校の業務として実現しています。このような機会が得られるのはかなり珍しいです。

たまたま文化祭の振替休日であったこと、たまたま業務上の立場で仕事を回してもらえたなど、偶然が重なった結果です。

理想論を言うならば、教員が自分の興味に合わせて自由に学びに出かけていけるような環境があってほしいものです。しかし、現実としては、勤務日はなかなか家に帰ることが出来ないし、休日も平日に溜め込んでしまったことをどうにかしなければいけなかったりと、学ぶために時間を使うことが難しい状況があります。

このような働き方はよくないということで、少しずつ改善を図る方向性で議論はされていますが、まだ数年は改善にはかかる気がしています。

それまで、学校の外で学ぶということを待っていられるかというと……これだけ激動の時代において、それも難しいのではないかと思っています。

ただ、一方でこれだけ職場に長時間拘束されてしまうと、やはり出かけていくことが難しいのも事実です。危機的な状況なのだからどうにか頑張れ!という北風方式の促しでは、なかなか変化していくことは難しいのだろうと感じます。

内向きにならないために

余裕がないときには、自分の職場の外側に数多くの学びの機会があることに気付くことも難しくなります。

例えば、ICTを活用した教育について学びたいと思ったときには、GoogleであればGEGが頻繁にイベントを行っているので、自分の予定を調整さえできれば、割とハードル低く学ぶ機会を得ることが出来ます。

ただ、自分のスキルや知識を学ぶことと実際の授業の現場に行くことは区別して考えた方が良いと思っています。

大人が集まって授業についてワイワイと学ぶことはスキルアップには効果があると感じます。

しかし、一方で「授業」についての自分の肌感覚を鍛えていくためには、自分の学校以外の授業を、子どもを見なければいけないのだろうと思っています。

公開研究会にいこう

秋口には大学附属の学校の公開研究会が多くあります。

例えば、お茶の水女子大学附属中学校や筑波大学附属駒場中高では以下の日程で実施されるようです。

公開授業だと普段と雰囲気が異なる点も多いのですが、それでも目の前で子どもたちがどのような姿をしているのかということを見ることで、得られる情報は非常に多いと感じています。

公開研究会ではないタイミングで授業や学校の見学に行くことはなかなかハードルが高いものです。きっかけやコネクションがないと見に行くことは難しいものです。

だからこそ、せっかくの公開研究会は有効活用したいものです。

勤務校は土曜日も授業日なので、実はこれらの見学も難しいのが頭が痛いのですが…。

ツールの勉強に終始しないように

ICTは強力なツールで、勉強することですぐに授業の雰囲気を変えることが出来ます。実際、自分もGoogle for Education認定トレーナーやコーチとしてアドバイスするのは小さな労力で最大の効果が出るようなツールの使い方です。だから、ツールの使い方を勉強する時間を持つことは非常に大切です。

ただ、それはそれとして、それ以上に大切なこととしては実際の学校や教室の実情を肌感覚として理解することなのだと思っています。

そのためには手間をかけてそれぞれの現場に行かなければならないのだと思います。

大きな負担と手間がかかる分だけ、そこから得られるものは大きいという実感を持っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?