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「健康には筋トレ」と「筋トレは健康」の違い



こんにちは。

本日は筋トレと健康の考え方についてお話ししていきます。


【著名人とトレンド】

世の中のトレンドは戦略とインフルエンサーで成り立つとはよく言われておりますが、かくいう筋トレが浸透し始めたのは2012年頃だと感じております。

その頃私はTotal Workoutに勤めていた頃ですが、
当時のそのジムには時代をときめく多くの著名人が通われておりました。
大学卒業して間もない自分には毎日TVに出演される方々が同じフロアでトレーニングをしている光景はとても刺激的でした。

当時通われていた「歌姫」と言われていた女性アーティスト。
誰しもが彼女に憧れて、真似し、時代を席巻しておりました。


その方が「女性もトレーニングをするという」イメージを定着させ、

筋トレはマッチョのものではないという印象を世の中に広めたパイオニアではないかなと思います。


その後現在は色々なアーティストの方や有名人、そしてモデルさんが筋トレをされる姿を各々のSNS等に発信することによって、
「筋トレ=意識高く美を作っている私」の構図が出来上がり、今ではプロテインも筋トレも意識高い系女子の代名詞にもなっていると感じます。

ローラさんは現代の代表格の御方ではないかと感じております。


【筋トレの効果】

筋トレ


世の中の方々が筋トレを実施する理由は様々だと思いますが、
①痩せるための運動
②メリハリボディのための運動
③健康のため
④コンテスト系を目指す方々

上記が多いのではないでしょうか。
その他にも筋トレをすることによって、体の中のホルモン分泌量が増えたりすることで美容にも大きな効果があったり、スポーツパフォーマンスにも関わったりと、筋肉を土台としたシルエット以外の副次的な効果は計り知れません。

色々な目的があると思いますが、私も自信を持って筋トレはすべきである運動の1つであるとお伝えしたいです。

ただ、やり方と目的が大切という前提で。


【コンテストはアスリートという考え方】

アスリート

さて、今回の主テーマにもなっております筋トレと健康について考えていきたい思います。

筋トレが世の中のトレンドトレーニングになったことによって、より健康な方が増えたと実感してます。
ここからさらにフィットネスが進み、「痩せている=美ではない」という概念が浸透することでさらに健康の考え方も変わってくると思います。
この話はまた別の機会に。

パーソナルトレーニングが拡大し、自身の肉体美を披露するコンテストが非常に多く開催されております。
そしてそのコンテストを目指してトレーニングに励む方々も数多くいらっしゃいます。

コンテストでは肉体美を披露するためにハードに筋トレをしたり、絶食に近い食事を実践する方、水や塩を抜いた食事方法を行うかたが多くいらっしゃいます。
もちろん私もその体づくり体験をしております。


ふと、考えます。
脂肪を落とすこと=健康
筋トレ=健康

なのか、と。


今の世の中過体重やメタボが原因で生活習慣病を患われる方が多くいらっしゃいます。
また、筋肉がないことによって寝たきり予備軍、ロコモになる方も多くいらっしゃいます。

そう言う意味では筋トレやボディメイクの普及で健康や幸せを手に入れた方は多くいらっしゃいます。

しかし、コンテストで披露されるお体はを見てみると。
肩を痛めながら、腰を痛めながら、膝に痛みを抱えてもなおトレーニング。
空腹に耐えて、極限まで脂肪を減らし、糖質を抜き、水と塩を抜く。


もはやコンテスト=競技、アスリートの領域まで発展してきたのではないかと感じます。
スポーツ選手が痛みに耐えてプレーすることは時に感動を生むものではありますが、コンテストもその域に近づいてきているそのように感じます。


ひとえに。
筋トレと食事という手段が「不健康も健康もコンテストも」どの目的も達成できるという同一線上にあるからであると感じております。

しかし、フィットネスは次のフェーズに来ております。
筋トレのやり方、食事の摂り方は適切なのか。

運動指導者として、栄養指導者として一石を投じていきたいと思います。


【我々の考え方】

考え方

我々の考えるフィットネスとはその方に「最適」であることです。
それは運動や食事の手段だけではなく、その方の性格、趣味、思考、生活環境など総じてその方にあったものを提供することによって一生フィットネスを楽しんで頂きたい。という想いです。


その方が望むものに寄り添うとは言うものの、我々には選択肢を提供する責任があります。

Aはこのようなデメリットがあります。
Bはこのメリットがあります。
こちらとしてはオススメはBですが、どうされますか?

もしお客様がAを選択された場合は不健康にならないことを大前提にその方に合わせて提供する場合もあります。

例えばタバコ。
タバコが体に悪いことは誰もが承知の世の中です。
ただし、タバコの悪いことをただただお伝えしても、
その方が心からフィットネスを楽しめるのかと言うとそうではないかもしれません。


なんせ、禁煙外来で指導されている医師がヘビースモーカーであることも多い世の中です。
辞められない環境があるのであれば、その被害を最小限に抑える対策をお伝え、リカバリー策を提供する。
それが私たちの考え方です。

それでも心身ともに辞められる環境作りを諦めることは致しません。
そこはお客様との信頼関係も関わってきますので、丁寧に、慎重に、時に大胆に。

この白と黒ではないグレーのフィールドを共有、共感することが信頼関係と感動が生まれるゾーンでもあると考えます。


【無知と、あえてやる事】

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大切なのは知っててあえてやらないのと、知らなくて提供できないことは天と地ほど違うと言うことです。

タバコに関してもそう。

・スクワットは膝を爪先から出さないように
・小指からダンベルをあげましょう
・ヒップスラストはヒップアップに効果的です。
・ベンチプレスは肩甲骨をしっかり寄せましょう
・サラダチキンでタンパク質を摂りましょう
・牛肉がロイシンが多いので積極的に摂りましょう
・果物は脂肪になりやすいので控えましょう

健康だけを追求した「正論」だけを述べるとすれば、我々は上記のご案内は基本的に致しません。
上記を知っていて、でもどうしてもそのお客様がそれを選択しなければならない時、選択することで精神的にも元気になる時に相談し、寄り添う。

そうやって私たちはフィットネスを無理のなく、楽しい、そしてかけがえのない一生モノの財産へと昇華させていきたいと思っております。


【標準化と希少性と進化】

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筋トレの浸透とそれに伴う弊害について述べてきましたが、世の中の変化とは常にそういうものであると考えます。

効率化や利便性を追求し新しいサービスと課題が生まれます。


車が生まれ、事故が増え、安全体制が充実したように。
携帯が増え、コミュニケーションがなくなり、手紙の希少性が増したように。
キャッシュレスが増え、現金が減り、お年玉の喜びが増したように。
RIZAPが誕生し、リバウンド批判が増え、新しいサービスが生まれます。

RIZAPは間違いなくフィットネスと健康のリテラシーを底上げしたとてつもなく世の中に貢献している企業であると感じております。

こうやって業界は進歩を繰り返していくものだと感じます。
変わらないことは常に変化する世の中の皆様のニーズや求めていることに真摯に向き合えるか。
その中で自身のやりがいを満たすということ。

筋トレの普及は私は非常に価値があることだと思います。
だからこそ、次の課題ができ、進化できるチャンスがあると。


我々もまだまだ未熟な組織ですが、「Your Fitness.」というビジョンのもと、正しい知識と技術。

そして、お客様が本当に心から楽しめる環境を提供し変化、進化していきたいと思います。



Your Fitness.

shota.

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