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初フランス語圏の Neuchâtel へ

土曜に初めてスイスのフランス語圏に行ってきた。

もともとは Graubünden 州の首都でありスイス最古の都市 Chur でハイキングをしようと思っていたが、Web カメラによると山の上は一面の雪景色。計画を変更することにした。

コロナ情報を眺めると新規感染者数が少ない州は Ticino と Jura だったので、まだ行ったことのないフランス語圏の Jura を選択。Jura の中ではチューリッヒから比較的行きやすい上に名前がフランス語っぽい Neuchâtel に決めた。英語で言うと New Castle。

もともとはチューリッヒ中央駅から電車だけで行けるはずだが、線路工事のため Biel からバスで振替輸送。Biel では Neuchâtel 駅 (gare) 行きのバスに乗ろうとしたところ、蛍光色のベストを着た誘導係に呼び止められた。フランス語で何を言っているのかわからなかったので別の人に聞くと、乗ろうとしたバスは普通の各駅停車なので Neuchâtel まで直接行く express バスに乗れとのこと。駅の反対側まで走ったら間に合った。二階建ての観光バス。

Biel から Neuchâtel までの道は、左は Biel 湖、右は葡萄畑の奥に Jura の岩山で眺めが良い。ドイツ語圏の牧草地とは一味違い、異国感がある。

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Neuchâtel の駅は斜面の上にあり、湖や街が見晴らせる。

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坂を下って湖畔に行ってみた。湖の向こうにはアルプスの山々が見える。水はスイスの例によって透き通っていた。湖畔の散歩道を歩いて旧市街へ。途中のヨットハーバーも驚くほど水が綺麗。ここにもチューリッヒ湖と同じオオバンがいた。水が透き通っているため、潜って湖底の藻をとる様子がよく見えた。

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旧市街では市場が立っており、かなり混み合っていた。チーズ専門店にも行列ができている。古い建物は黄色っぽい砂岩でできており、デュマが「バターをくり抜いたおもちゃの街」と言ったとか。

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丘の上にある城と教会にも行ってみた。どちらもほとんど中に入れなかったが景色も良く、周囲の公園もドラクエの城っぽくて良かった。

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事前にレストランなどを調べてみたのだが、あまり良い店がないようだった。行こうと思っていた店は空いておらず La Dispensa というイタリア料理屋に入ってみた。美味かったがなかなかのお値段だったので、もう一声ほしかった。

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Neuchâtel では Walder という菓子屋が有名らしい。小さい店で、名前はドイツ語だがみんなフランス語を話していた(当たり前)。気のせいかもしれないが店の中でも通りでも、皆かなりの頻度で merci beaucoup と言い合ってるように感じた。もう一つ Wodey Suchard という菓子屋にも寄ったが、よく名前を見るとなんと Milka で有名な Suchard ではないか。調べてみると Neuchâtel で創業し、その後国際的に展開していったらしい。この店舗は途中で売却でもされたのか、今は独立した店としてやっているようだった。ちなみに Neuchâtel はプロシアの飛び地であった時期があるのだが、Suchard は最初苦労していた時にプロシア王から大量受注したのがきっかけでブームになったのだとか (Wikipedia より)。

Ultea というタピオカには行列ができており、良さそうだったので入ってみた。まずはオーソドックスに烏龍ミルクティー。甘すぎずお茶の香りもしてタピオカの Q も良い感じだった。万が一近くに来ることがあればまた寄りたい。

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他には特にすることもなかったので街をぶらぶらしたり、教会の丘と湖畔にそれぞれ二回行った。湖畔の桟橋は独特のデザイン。先端で揺らしている人がおり、まあまあ揺れた。

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総じて言うと、綺麗な街だが店も少なめで観光客としてはあまりやることがなかった。行くなら他の街やハイキングと合わせると良いかも。スイスで今までに行っていた都市はどれも大きいと思わなかったが、実は Bern, Basel, Lugano, Winterthur とどれも人口トップ 10 に入る都市だったのだ。事前にレストランを調べた時に気づくべきだった。次回からは都市の人口も考慮に入れたい。

帰りの電車では若者の一団が大音量で音楽をかけ歌いながら酒盛りしていた。途中テクノなヨーデルが流れ斬新だった。



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