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マッターホルンを見にツェルマットへ

スイスにいるうちに一度はアルプスらしいところに行ってみたいということで、9 月下旬に 2 泊 3 日でツェルマットに行ってきた。チューリッヒから電車で 3 時間ちょい。

天気が良くないと何も見えないということで、天気予報を見てヤキモキしたが、結局 3 日間雲ひとつない快晴でマッターホルンがどこからでもよく見えた。ラッキーの一言に尽きる。マッターホルンは非常に映える山で、マッターホルンの写真ばかり撮った上に、ついついマッターホルン型のグラスまで買ってしまった。

一日目

昼頃ツェルマットに着き、ホテルに荷物を置く間を惜しんで直接 Gornergrat へ。Grat とは尾根のこと。標高 3000 m 超えなので、少しフラフラした。横には氷河。

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昼食を取りウロウロした後、電車で Rotenboden へ行き Riffelberg までハイキング。湖にマッターホルンが映る逆さマッターホルン現象を観測した。

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このルートは時間を気にして急ぎすぎた。時間が余ったので Riffelalp へ羊を見に行った。もふもふの毛で有名な羊なのだが、毛を刈られていてもふもふじゃなかった。あとから調べると、年に二回、春先と秋に刈るらしい。

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最終電車でツェルマットに戻る。ホテルにチェックインし夕食へ。夕食付きのプランにしておいたら、レストランは系列の別ホテルにあるとのこと。行ってみたら、かなりちゃんとしたレストランだった。ハイキングの格好で行くところではない感じだったが、来てしまったものはしょうがない。

二日目

ツェルマットの西側の斜面を少し登って偵察。かなり険しい上に景色も良くないため退却。

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気を取り直して Blauherd からの 5 Seen Weg (5 Lakes Walk) へ。非常に眺めがよく、ほぼ常にマッターホルンが見える。最初からこっちに来ればよかった。

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途中枯れかけだが野生のエーデルヴァイスも発見。山羊の一団にも会った。ボスは毛が長くてスティーブアオキみたいだった。

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三日目

ホテルをチェックアウトして荷物を預けてから Matterhorn Glacier Paradise へ。途中乗るゴンドラを間違え Schwarzsee に。マッターホルン登山の入り口らしい。いい感じの湖だった。気を取り直してゴンドラに。Matterhorn Glacier Paradise の標高は 3883 m。気分が悪くなったりはしなかったが、空気が薄いのがはっきりわかった。年中スキーができるらしい。こっちは歩くのがやっとなのに、スキー帰りの若者が大勢いた。信じられない。

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高カロリーな昼食を摂り、展望台へ。周囲の山が一望できてとても良かった。インスタグラマーみたいな人がボーイフレンドらしき人に何度も何度も写真を撮り直させていて面白い。帰りは Furi で少しのんびりしてからツェルマットの街に戻った。

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土産物を見てからホテルで荷物を受け取り、電車でチューリッヒへ・・・帰るはずが、電車の時間を間違え Visp という駅で 1 時間ほど待つことに。金曜夜ということで駅前は若者で賑わっていたが、閉まった店の前に商品が置きっぱなしになっているなど、やたらと治安が良さそうだった。後で調べると Lonza という会社の工場があり Moderna のワクチンを製造して盛り上がっている街らしい。仕事の募集が市の人口よりも多いのだとか。さらに電車が遅延したため、ベルンでの接続も逃して待ち。チューリッヒに着いたころには日付が変わっていた。

実用的な情報

天気予報は、スイス政府の MeteoSwiss が信頼できる。5 日先までしか出ないが、それ以上先の天気予報は占いのようなものなのだろう。

ハイキングコースは zermatt.ch というサイトにたくさんのっている。5 Seen Weg は有名コースなだけあって非常に良かった。

ツェルマットからの電車やケーブルカーは主に Zermatt Bergbahnen(Blauherd や Matterhorn Glacier Paradise 行き)と Gornergrat Bahn(Gornergrat 行き)がある。 どちらもオンラインで券を買えるようだが、現地で買うので十分だった。使わなかったが自動販売機もあった。往復券を買うと、途中下車もし放題だった。普通に買うと良いお値段だが、SBB の Half Fare Card で半額になる。

一説によれば世界一かわいい羊の Valais Blacknose Sheep はツェルマットの町中にもいたが、どうしても見たい場合は居場所を表示する Web の地図がある。ただ、暖かい時期しか外にいない模様。9 月末には毛が刈られており、もふもふではなかった。屋内へ移動する準備だったのかも。

Hotel Daniela というところに宿泊したが、部屋も朝食ビュッフェも総じて良かった。スパも使いたい放題だが、時間がなく利用しなかった。楽かと思って Half Board(夕食付き)にしてみたが、今回のハイキングをメインにした旅行ではなくても良かった。席を予約してコース料理を食べるため時間がかかり、寝るのが遅くなってしまった。また、系列の Hotel Alpenhof と Hotel Julen のレストランを選べるのだが、どちらもなかなかちゃんとしたレストランなので(特に Hotel Alpenhof)ハイキングの格好で行く感じではなかった。内容に関しては、スイスの物価を考えるとお得感はあったが。その日のメニューによるかもしれないが Hotel Julen の方が美味しかった。


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