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学資保険って必要なの?

こんにちは。SKPです。
「子どもができたら学資保険」なんていうキャッチフレーズがあったりします。今では「子どもが生まれる前」でも加入できたりしますね。

今回はそんな「学資保険」について紹介します。個人的な意見を書いている部分もありますが、学資保険を検討されているなら参考にしていただければと思います。

そもそも学資保険って何?

学資保険は、親(保護者)を「契約者」、子どもを「被保険者」として加入する生命保険です。一般的な生命保険と異なる特徴は次のようなものがあります。

・子どものイベント(入学・卒業など)に合わせて給付金が受け取れる
・保護者(契約者)が死亡した時、保険料の支払いが免除となる
 (この場合でも満期保険金は受け取れる)

基本的に「被保険者」である子どもが亡くなることを前提とする親はいませんので、保険料を支払って、イベント毎+満期で保険金を受け取る、といった積立・貯蓄を主目的とした保険商品となります。

主目的は「教育資金の積立・貯蓄」

学資保険の本来に加入する本来の目的は「教育資金の積立」です。この目的を考えた時に、学資保険、つまり生命保険は優れていると言えるでしょうか?

積立だけを考えた時、「元本割れのリスク」がある生命保険は、活用するのに不向きだと言えます。学資保険は払込が完了すれば元本割れとなっていることは少ない保険ですが、中途解約の場合は元本割れしますし、加入時に「医療保障」といった他の特約を一緒に付けていた場合は満期でも元本割れとなっている場合もあります。

また「子どもの教育資金」を将来のお金のリスクと考えた時、実際に教育資金として担保が必要となるのは、親(保護者)の生存中ではなく「親(保護者)の死亡後」です。

親(保護者)が死亡した際には保険料が免除されますが、その免除分と満期保険金だけで、教育資金を賄うと考えた場合には資金的に十分とは言えません。

つまり「親が死亡した場合のお金のリスク」についてはほとんど担保していないと言えるため、「親の死亡時の保障」は別で考える必要があります。

代わりに考えるのであれば例えばこんな保険

親の死亡時の保障も賄えて、学資保険のような積立も持たせたいといった場合に次のような保険を考えることができます。

■保険料を学資保険の水準に合わせ、「契約者」「被保険者」を親とし、保険料の払込期間を10年~15年とした終身保険

あえて「保険料を学資保険の水準に」と書いたのは、その方がどちらが合っているのか比較検討がしやすいためです。

学資保険と異なる部分は、親が死亡した際に、学資保険は払込免除に、終身保険は死亡保険金が支払われる点です。

教育資金という資金需要は親が亡くなったその瞬間から発生するので、即座に保険金が支払われる方がそのリスクへの対策としてはベターです。

また、満期時に手許現金が十分ある時でも、学資保険は資金需要に関係なく満期金が支払われますが、終身保険であれば解約のタイミングは任意ででき、受取時期の調整も可能となります。

では学資保険にメリットはないのか?

当然学資保険にもメリットはあります。元本割れをしていない学資保険であれば、貯蓄+運用の効果があるため「少しの投資運用」として効果が見込めますし、給付金・満期金の受取時期も明確なので資金計画は立てやすくなります。

また、保険料としてお金を外部へよけておくことができるため「貯蓄の強制力」という点で「ついつい使ってしまった!」への予防効果があります。…案外この効果はバカにできなかったりします。

さらに学資保険も生命保険料控除(基本的に「一般」区分)の対象となるため、加入する前で、生命保険料控除の控除枠がまだ余っているのであれば、所得税・住民税の減額効果も期待できます。

…お金をよけておく・生命保険料控除は、他の保険でも同じことではありますが。

今回は「学資保険」や「別に考えるならば」ということをご紹介しましたが、あくまでも「将来のリスクに対して必要であれば加入を検討する」という点を考慮していただければと思います。

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