バレンタインゲーム
みなさん、こんにちは。こんばんは。S.Kと申します。
先日バレンタインという、大切な人にチョコを渡したり、大切な人から渡されたりする日があったそうです。
さて、最近では社内で義理チョコ禁止という会社が増えてきているのでしょうか?
女性社員にとっては負担が軽くなると思いますし、男性社員もお返しの負担がなくなってWIN-WINなので、義理チョコ禁止会社が増えると良いですね(お菓子メーカー様ごめんなさい)
架空の会社のゲーム
では、依然として義理チョコ文化の残っている架空の会社を考えましょう。
AさんとBさんがいるとします。
代表的なプレイヤーとして書いているので、もっと他にもプレイヤーはいますが、簡単のため、2人ゲームで考えます。
チョコ購入コストは単にチョコの値段だけでなく、選んだりするコストも含めます。
社内的評価、というのはチョコを渡したことによる他社員からの評価です。
相対的評価、というのが曲者で、他の人が渡したのに渡していない場合は評価が下がるというのを考慮したパラメータです。
以上を踏まえてナッシュ均衡を考えてみます。いくつかパターンがありますが、今回は以下の場合のみ考えてみます。
支配戦略が現れます。(渡す, 渡す)がナッシュ均衡であり支配戦略均衡でもあります。
P=0
興味深い考察のために、極端な例を考えましょう。P=0を仮定すると、
曲者の相対的評価Sが効いてきます。
S>Cを満たすように, 相対的評価Sが高ければ高いほど, A, Bお互いにとってパレート最適な(渡さない, 渡さない)があるのに、渡すを選択してしまう。これはまさに囚人のジレンマですね。
「他の人と比べられる」ことに重きを置かれる会社などではこのようなゲーム的状況となってしまい、女性に負担を強いることになってしまいます。
なので、会社として、義理チョコ禁止は合理的判断と言えるでしょう。
以上です。
余談
こんな感じで、ゲーム理論を身近に感じられればと思います。
別にゲーム理論は、経済学の難しい分析のためだけにあるのではなく、考え方の1つとして使ったり、はたまた納得感のある結果を見せるためのツール(今回の例)として使ってみるとよいのではないでしょうか?
では、また別の記事でお会いしましょう。
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囚人のジレンマについてはこちら(拙作ですが)
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