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摘み取り方式か?種まき方式か?(考)

店別仕分け:出荷指示のあった商品を店舗別(発送先別)に仕分けすること。
 
店別仕分けの作業には大きく分けて二種類の方法があります。
一つは摘み取り方式と言われる方法で、SKU別に集めて来た商品を
作業場に並べて置いて、店別の出荷明細を見ながら1店舗ずつそ
こからピッングピックしていく方法で、もう一つはSKU別に集め
て来た商品を振り分け表(店別配分表)を見ながら該当店舗のカゴ
に入れていく方法で種まき方式と言われています。
 
どちらの方法も最終的には店別仕分けが完成します。
では、どちらの方法で行うのが良いのでしょうか?
 
日々作業されている方なら、時々の状況で直感的にどちらの方法で
作業するのが良いか判断できると思います。この商品量で、この形
状の商品で、この作業スペースで、この人員で、このSKU数で、
この店舗数なら、こっちの方法のほうが良いと、判断できます。
 
ですが、本当にその判断が正しいのかどうかはわかりません。大方
は正しいのでしょうが検証はできません。現場では全く同じ状況は
二度と現れないですから比較・検証のしようもありません。まして
やベテラン作業員がいないときは間違った判断で非効率な方法で作
業をしている可能性もあります。
 
現場リーダーの方でこういうケースは摘み取り方式が良い、又こう
いうケースでは種まき方式が良いといった明確な判断材料をお持ち
の方はいらっしゃるでしょうか?マニュアル化できている方はいら
っしゃいますか?かく言う私も明確な答えは持っていません。
 
私が40歳位の頃、このについてよく考えていました。
感覚ではこちらの方が確実に良いとわかっているケースでも、この
場合はこうだからこっちの方がいいのだと言葉や文字では説明でき
ないのです。
 
「それはSKU数と店舗数の関係で変わってくるのでしょ?」
「少人数で作業するなら摘み取り方式でしょう」
「店舗数分のカゴを並べるスペースがなければ、そもそも種まき
方式では作業できないじゃん!」
「摘み取り方式でやるならそもそも、直接棚から店別ピッキング
すればいいのでは?何のためにわざわざ集品してから摘み取る
の?」
「ピッキングリストの通りにしてればいいのでは?」
 
色々な声が聞こえてきます。でも明確な答えはありません。
近い将来コンピューターが出荷指示書の内容を自ら判断して、
最適な指図書を出してくれるようになるのでしょうか?
ならないでしょうね。
 
上記の判断要素以外にも、商品の易損度、作業員の熟練・体
調、得意先の性質、その他諸々の要素が絡まってくるのですか
ら。
このように数々の要素が複雑に絡み、とても単純化・言語化で
きないなと、当時から,そして今も色々思いめぐらせています。
 
重量物は?易損品は?極小商品は?男性?女性?保管棚の整理
具合いは?値付け作業は?商品形態は?メンバー間の関係
は?・・・
さぁ、一緒に考えましょう。
(乱文御免)
 


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